春を先取り! 切り干し大根入りパスタ

春を先取り! 切り干し大根入りパスタ

材料

(2人分)
スパゲティ(1.6㎜)……100g
切り干し大根(乾)……30g
キャベツ……300g
にんにく……7g(一片)
鷹の爪……1本
桜えび……10g
オリーブ油……大さじ1と1/2
塩こしょう……少々
しょうゆ……大さじ1

栄養価

(1人分)
エネルギー 399kcal
たんぱく質 13.6g
脂質 12.9g
炭水化物 57.0g
ビタミンA 11μgRE
食物繊維 7.5g
塩分 2.3g

作り方

【下準備】
・切り干し大根は水で戻す。
・大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かす。

(1)キャベツはざく切り、にんにくは薄切りにする。鷹の爪はヘタと種を取って輪切りにする。
(2)フライパンにオリーブ油とにんにく、鷹の爪を入れて火に掛ける。
(3)(2)に桜えびを加えて炒め、塩こしょうで味を調える。
(4)鍋でスパゲティを茹で始め、茹で上がりの1分ほど前に水で戻した切り干し大根とキャベツを鍋に入れ、一緒に茹でる。
(5)(3)に(4)と少量の茹で汁を加えて火に掛け、フライパンの鍋肌に沿ってしょうゆを入れ、よく混ぜ合わせる。

現在流通する切り干し大根のほとんどは宮崎県で作られており、日本一の生産量を誇っています。伝統的な手法での切り干し大根作りは宮崎県でも好天が続く時期である冬に行われますが、その風景は「天空に舞う大蛇のごとく」と例えられ、宮崎県の冬の風物詩でもあります。特に宮崎平野を中心とした沿海中部が主な産地ですが、九州山脈からの乾燥した季節風が吹き降ろすことも、切り干し大根作りには好条件なのだそうです。現代に受け継がれている伝統食材の多くは、農作物の特性に気象などの条件を絶妙に組み合わせて作り上げたものです。先人の知恵と努力の結晶を日常的に取り入れ、次世代に受け継いでいくことも日本人としての役割の一つなのかもしれません。

レシピ考案者

女子大生が考えた一品料理レシピ

東京家政大学栄養学科 金山 桜子

コメント :

伝統食材の活用をテーマに、「切り干し大根」を使ったパスタを考案しました。パスタの約1/2を切り干し大根に代替してエネルギーを抑え、さらにざく切りにした大きめのキャベツの歯応えとボリュームで満足感も得られます。干すことによって大根の成分がぎゅっと凝縮された切り干し大根は、カルシウムやビタミンB1・B2、鉄分や食物繊維などの栄養素を効率良く摂取できます。シンプルな味付けですが、食材本来の持つうま味が味わえる一品です!
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