2017
01/15
魅地探索(5) 新潟県佐渡市
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魅地探索
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新潟県
隔月刊ドクターズプラザ2017年1月
トキと金山、伝統芸能。
歴史と伝統に彩られた黄金の島
見て歩いて楽しめるスポットに加え、世界的な資源を擁する佐渡島
かつては「黄金の島」と呼ばれた佐渡島。その観光の目玉として真っ先に思い浮かぶのは、やはり「金銀山」だろう。史跡・佐渡金山のように、当時の採掘の様子をリアルに再現するスポットに加え、周辺には北沢浮遊選鉱場や京町通りなど、見て歩いて楽しめるスポットもある。そしてもう一つ、佐渡島を象徴するのが、特別天然記念物に指定されている「トキ」だ。新穂地区にある「トキの森公園」ではトキを観察し、その生態を学ぶことができる。また、島内を巡る途中には、運がよければ放鳥されたトキに出会うことができるかもしれない。
加えて、佐渡では米づくりを中心に農業も盛んで、「トキと共生する佐渡の里山」は2011年に世界農業遺産(GIAHS)に認定。世界遺産の認定を目指す金銀山、佐渡全域を対象に2013年に認定を受けた佐渡ジオパークを含め、佐渡島は3つの世界的な資源を擁している。

北沢浮遊選鉱場と50mシックナー(写真提供:佐渡市役所)
また、能や鬼太鼓、佐渡おけさといった伝統芸能の継承にも熱心。特に能は、日本国内に現存する能舞台の3分の1が佐渡島にあるといわれている。それらの能舞台では毎年4~10月に月に1回以上、年間にすると20回ほどの能公演が市民によって催され、まさに庶民の文化として今日まで受け継がれている。

京町通りでの宵乃舞(写真提供:佐渡市役所)
一方、佐渡島は「スポーツの島」でもある。世界的に知られる「佐渡国際トライアスロン大会」が毎年9月に開催され競技者や見物客などが押し寄せて島は賑わいを見せる。ほかにも、毎年5月に開催され、次回で12回目を迎えるサイクリングイベント「スポニチ佐渡ロングライド210」も、参加者が3,000人を超える国内有数のサイクリングイベントとして有名だ。
◆佐渡市の概要
人口/57,544人(男性:27,611人・女性:29,933人)
世帯数/24,071世帯
(2016年12月1日現在)
佐渡はアルファベットの「S」や「Z」のような形をしていて、北に11,72mの金北山(きんぽくさん)をはじめとする大佐渡の山地、南は645mの大地山をはじめとする小佐渡の山地、中央部に国中平野が広がっています。
島の面積は約855㎢、海岸線は約280㎞あり、日本では東京23区や淡路島、海外ではグアム島やプーケット島の約1.5倍の大きさがある、日本海側最大の島です。
佐渡の気候は海洋性で、四季の変化に富んでいます。夏は高温多湿で、冬は雪国のイメージがある新潟県の離島ということから、寒い印象を持たれますが、佐渡沖を流れる対馬暖流の影響を受けることから、積雪は本土よりも少ない状況です。
◆座間味村へのアクセス
佐渡島は、新潟からカーフェリーで2時間30分、ジェットフォイルで65分。
東京から新幹線とジェットフォイルを乗り継げば、最短約4時間でお越しになれます。

船便充実で観光アクセスが容易。近年はUターン、Iターン移住も増加。

佐渡市役所 観光振興課観光振興係
主事 仲川公二郎 氏(左)
同課3資産プロモーション係
主事 高本翔 氏(右)
かつての観光ブームや離島ブームの時には年間120万人もの観光客が訪れた佐渡島も、近年は50万人前後で推移しています。とはいえ、新潟県内最大の観光地としての佐渡の魅力は大きい。現在は官民をあげて、観光客誘致に務めています。
幸い、佐渡島は新潟本土と距離が近く、船便が充実しているため、交通の便は悪くありません。中でも新潟港と両津港を結ぶ航路はカーフェリーで2時間30分、ジェットフォイルなら65分。ピーク時は1日10往復以上しており、特にカーフェリーは波に強く天候に左右されにくいのが特徴です。さらに近年では北陸新幹線開通もあって、関東圏・関西圏など全国各地からもアクセスしやすい環境が整いました。
観光強化の取組みとしては、世界遺産を目指す佐渡金銀山周辺の受入整備や、佐渡観光の通年化に向けた事業を進めています。例えば、佐渡金山周辺の関連施設や街歩きを楽しんでもらおうと、相川観光循環バスの運行事業を行っているほか、佐渡の冬の魅力も知っていただこうと、島内関係機関や旅行会社とともに「佐渡冬紀行」という冬の旅行商品を造成して、佐渡の観光資源の利活用を図っています。また、一昨年からはクルーズ船誘致連携会議を設立し、国内外の観光クルーズ船の佐渡島への誘致にも務めています。
一方で、近年では若い人たちのUターン、Iターンも増えてきており、島外から移住してきてカフェや飲食店を始められるケースも多く、個性的なお店は地元の方と観光客の方の憩いの場にもなっています。こうした中で、市としても積極的な移住・定住、就職支援を行っており、島には若者の活力が戻り始めています。