2016
09/15
魅地探索(3) 東京都八丈町
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魅地探索
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東京都
隔月刊ドクターズプラザ2016年9月号掲載
年間生産高36億円超の観光産業が島民の生活を支えている
羽田から直行便で55分の近さ
多くのダイバーに愛される黒潮の島
標高700mの三原山と、854mの八丈富士という二つの山によって形成される八丈島は、東京から空路で55分の距離にありながら、雄大な自然を有する観光エリアとして知られる。特に“島の周辺全てがダイビングポイント”と呼ばれるほど、ダイビング愛好家にとっては有名なスポットであり、シーズンには多くの観光客が集中する。また、暖流である黒潮が流れ込むことから豊かな漁場としても知られ、多くの釣り好きが訪れる。

大坂展望(写真提供:八丈町役場)
当然ながら、観光に次ぐ大きな産業としても、漁業が挙げられる。八丈島の名産といえば“くさや”が有名。伊豆諸島の他の地域の“くさや”と比べてクセが少なく食べやすいといわれている。その“くさや”の原料となるのはムロアジだが、島の漁業生産額の8割弱をキンメダイやメダイが占めている。
農業においては切り花の生産額が18億近くになるなど、花卉の生産地として知られる。毎年3月に開催される「フリージアまつり」には2週間で5,000人が訪れ、島の観光イベントの目玉となっている。
一方で、スポーツ振興にも力を入れており、今年で35回を数えるマラソン大会「八丈島パブリックロードレース」には500人を超えるエントリーがある。また近年では学生スポーツの合宿などの誘致活動を行っており、従来の観光客以外の来島者の掘り起こしを進めている。

フリージア畑(写真提供:八丈町役場)
学生スポーツの合宿誘致に注力。観光と並ぶ来島の目玉に!

八丈町産業観光課
主幹 笹本 博仁 氏(右)
観光商工係
統括係長 大澤 知史 氏(左)
「羽田空港からわずか55分で来られる……」。これこそが八丈島の最大のセールスポイントなのですが、本土や東京の方々にはあまり知られていません。島の推計観光客数は、2013年度は8万4,000人ほどでしたが、直近では7万人台にまで落込んできています。ダイビングのシーズンである夏場は観光客が集中し、島内の宿泊施設が一杯になってしまいますが、それ以外の季節は観光客数が伸び悩んでいます。
こうした課題を解消するため、2014年度から取り組んでいるのが、学生のスポーツ合宿に対する助成です。実際に過去2年間では、早稲田大学と明治大学のサッカー部、東京経済大学野球部の合宿を誘致し、全体で150人に来ていただきました。島内には広大な敷地を利用した各種スポーツ施設が充実しており、各種スポーツ大会の開催などと合わせて、今後も注力していく予定です。
もちろん従来のダイビングや釣りといった観光の目玉も、継続してアピールしていきます。昨年12月から観光協会と商工会が連携して行っている「来島目的別調査」を見ると、八丈富士のトレッキングが島外の人にとって人気が高い。そうした調査結果を活用しながら、島の魅力を認知させていきたいですね。
また、八丈島においても本土と同様に外国人観光客が増えつつあり、中国人のツアー客がたくさんのお土産を購入する姿をよく目にします。そうした外国人観光客に対応するため、八丈島観光課のホームページ、パンフレット等の英語化も進めています。
◆八丈町の概要
人口/7,754人(男性:3,826人・女性:3,928人)
世帯数/4,421世帯 (H28年7月1日現在)
八丈島は、東京の南方海上287㎞に位置し、面積69.11㎢(※1)のひょうたん型をした
島です。地形的には富士火山帯に属する火山島であり、南東部を占める三原山(700.9m)
と北西部を占める八丈富士(854.3m)から成り立っています。
(※1)国土地理院が公表した平成26年10月1日時点の面積 (八丈町役場ホームページより)
