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貧困により治療を受けられない人のため発展途上国で医療を提供

香取 真奈 さん

国際医療福祉大学医学部4年生

医療系学生インタビュー(44)

グローバルに活躍する医師を目指した特別な教育環境

―医師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

香取 子どものころは、医療の道に進みたいとは考えておらず、発展途上国の人たちを助けられるような仕事に就きたいと漠然と考えていました。きっかけは高校生のころに、アフリカを病院船で周って医療を提供する「Mercy Ships」のドキュメンタリー番組を見たことです。貧困のため医療を受けられない人たちに、無償で医療を提供している医師たちの姿を見て、自分もこういう医師に将来なりたいと考えるようになりました。

―学生生活はどのように過ごしていますか?

香取 3年生は学校で学ぶ最後の年だったのですが、新型コロナウイルスの影響でほとんど学校に通うことがなく残念でした。でもそのおかげで自由な時間が増え、ギターを練習してみたりフランス語を始めたり、読書をするようになったりと、新しい趣味を始めることができたことは良かったです。自分自身と向き合う時間も、しっかりとることができました。今は共用試験のOSCEとCBTも終わったところで、4年生から病院実習が始まります。

―国際医療福祉大学の特徴を教えてください。

香取 国際医療福祉大学の大きな特徴は、英語に力を入れているところだと思います。グローバルに活躍できる医師を育てることを目指し、留学生も多く国際性が豊かな環境です。例えば1学年は140人いるのですが、内20人はアジア各国からの留学生です。

英語の授業では突然スピーチを求められることもあり、馴れるまでは大変でした。医学の授業もすべて英語で行われます。4年生の病院実習はカンファレンスを英語で行いますし、6年生には海外臨床実習もあります。授業というと学生が受け身のことが多いですが、私の大学は少人数でスモールディスカッショングループというグループを作って意見交換をする機会が多く、学生たちが発信し積極的に学ぶという、アクティブラーニングが取り入れられています。また、私は寮生活なので留学生と過ごす時間が多く、海外の医療現場の話なども聞くことができ、普通の学生生活ではできない体験をしているように思います。

―部活動などはしていますか?

香取 ボート部に入り、部長を務めました。高校生まではバスケットボールをやっていたので、新しいスポーツを始めたいと思って見つけたのがボート部でした。現在は次の代へ引き継いでいますが、現役の時は毎朝4時に集合して早朝練をし、授業後は放課後練をと、ボート一色の日々を過ごしていました。部員は約30名いるのですが、大学に入ってから競技を始める学生が多いので、練習すればするほど結果が出ることは魅力の一つです。仲間と一緒に大会を目指して練習に励むことで、何でもできないと思わず挑戦してみることの大切さを学んだように思います。

楽な道ではなく、怖さと興奮を伴ったゴールを設定し進んでいく

―将来はどのような医師になりたいですか?

香取 卒業後は東京で働き経験を積んだあと、発展途上国で仕事をしたいと考えています。同じ人間に生まれていても、経済力などの違いによって大切な治療を受けられないという人が多くいるので、一人でも多くの人を助けられるような医師になりたいです。まだ希望の科は決まっていませんが、産婦人科に興味があります。以前病院へ見学に行った時に、出産の瞬間に立ち会う機会があったのですが、新しい命との対面に感動しました。神秘的な経験で忘れられず、産婦人科に興味を持つようになりました。また、CBTに向けて勉強をしていた際に、脳神経学がすごく楽しかったので、脳神経科にも興味があります。

―これまでの人生の中で、影響を受けた言葉はありますか?

香取 大学の授業でイギリス人の先生が教えてくれた「あなたを興奮させると同時に、怖がらせるようなゴールを設定しなさい」という言葉です。これから生きていく上で選択肢が山ほどあり、安全な方へ楽な方へと進みたくなると思うのですが、想像した時に怖くもあり興奮もするような選択肢を選ぶ、そういう生き方をしたいなとすごく心が動かされました。人生は一度きりなので、自分がやりたいことにしっかり挑戦いきたいと思います。

―最後に後輩へ何かメッセージがありましたらお願いします。

香取 入学するまで医学部は忙しく、勉強漬けの日々だと思っていました。でも意外と自分の時間があり、その他のことにも取り組むことができます。大学生活はもちろん勉強も大切ですが、部活や旅行、ボランティアや趣味など、いろいろなことに挑戦し人間性を深めることが大切だと思います。仲間とともによく学びよく楽しむことが、大切なのではないでしょうか。自分自身にも、改めて言いたいことです。

ドクターズプラザ2021年5月号掲載

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