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臨床の現場を大事に

清田 敦子 さん

大阪どまんなか

大阪大学医学部

医療系学生インタビュー(11)

治療後も見守る小児科医になりたい

子どもの頃から医者を目指す

―医者を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか。

清田 小学校の頃に難病で苦しんでいる子どもがいて、今の医療では救えない人を救いたいと思ったことが最初のきっかけです。また、子どもの頃にお世話になった医者に影響を受け、臨床の現場を大事にする医者になりたいと思って医学部を志望しました。

―清田さんの出身はどちらですか?

清田 大阪です。入学した時には、地元で働きたいと考えていましたが、最近将来のことを考え始め、他の地域にもどんどん進出していきたいという気持ちが芽生えてきています。

―普段はどのように過ごしていますか?

清田 春休み前は、朝から学校へ行って夕方まで講義を受けていました。その後で時間が合えば勉強会に行ったり、合気道のサークルで体を動かしたりしていますね。合気道は中学からやっていて、頭が疲れた時には程よいリフレッシュになります。

―健康管理はしていますか?

清田 限界を超えて頑張ることはしないように気を付けています。日本では、自分を犠牲にして頑張ることが賞賛されますけど、それって続かないですよね。長期的な視野で考えると、結局は後でガタがきて周りにすごく迷惑を掛けると思います。ただ、ステップアップのためには、ちょっとつらいくらいのレベルで頑張ることは大事ですけどね。

さまざまな医師との出会いに影響を受けた

―「大阪どまんなか」という学生団体の代表に就任されるそうですね。どのような団体なのですか?

清田 年に数回、先生を講師としてお呼びして、勉強会を主催しています。勉強会の内容は先生に自由に設定して頂いているので、実習、グループディスカッション、先生のキャリアや症例検討についての講演などさまざまです。

―今メンバーは何名くらいいるのですか?

清田 固定のメンバーは代表と副代表だけで、スタッフはその回ごとに参加者から募っています。その他は大阪大学の先生方と事務の方々ですね。

―思い出深い出会いはありましたか?

清田 子どもの頃のかかりつけの先生との出会いです。患者さんが薬を飲んでいないとビシッと注意するのですが、体がとてもつらい時は気遣ってくださり、患者さんと信頼関係を築くのがとても上手な方でした。最近、最も印象的だった出会いは、今年の春に奄美大島の病院へ見学に行った際、現地の診療所で医療に携わる平島修先生とお会いしたことですね。当初想像していたよりも温かい雰囲気の職場で、こういう進路もありだと感じました。地域医療の現場で、外来患者さんにしっかりと対応して医者の業務もこなしている一方、私たちのような学生や研修医にもさまざまなことを伝えようとされている姿に感銘を受け、自分もこんな先生になりたいと思いました。

医学部以外の方とのコミュニケーションが重要

―将来は何科に進みたいですか?

清田 今のところは小児科に進みたいです。病気をただ治すだけではなく、子どもの病気を治療した後、どのように生活しているかを一緒に見守っていけるような医者になっていきたいですね。

―なぜ、小児科を目指したいのでしょうか?

清田 大阪府の母子医療センターへ見学に行った時、超低出生体重児として生まれた1歳くらいの双子が健診に来ていたところに遭遇しました。生まれた時には、これから先どうなるか分からず、先天的な障害が残るかもしれないといわれていたのですが、その後その双子は健康に育っていました。その子どもたちを見て、「医者の予想を超えて健やかに成長してくれるなんて、つくづく命って不思議だな」と感じ、小児科医を目指そうと思いました。

―結婚や出産をしても仕事は続けていきたいですか?

清田 せっかく自分がなりたいと思って選んだ仕事ですから、続けたいですね。女性は男性に比べたら体力がありませんが、女性ならではの視点や女性にしかできないことはあると思います。将来家庭や育児との両立が心配だからという理由で、安定志向の選択をするべきではないと思いますね。最近では女子医学生が増えていますが、いくら女子が増えても、途中で仕事を辞めてしまう女性医師が増えれば何も変わらないと思います。

―医大生に対し、何かメッセージはありますか?

清田 自分が楽しいと思えることをそれぞれ頑張ってほしいですね。学生のうちは、試験勉強というタスクがメインになってしまいます。でも医者になると、患者さんとのコミュニケーションが重要です。学生のうちから医学部以外の方とのコミュニケーションを取ることは大事だと思います。医療系学生が勉強する内容はかなり膨大で、どうしてもビデオ講座を見たり試験に合格しなければいけないという思考になってしまうので、楽しく学ぶ方法を「大阪どまんなか」に来て知ってもらえたら嬉しいです。

ドクターズプラザ2016年5月号掲載

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