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何らかの形でスポーツと関わっていきたい

岡田 大輝 さん

三重大学医学部

医療系学生インタビュー(21)

ケガがきっかけでスポーツドクターを目指す

――医者を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか?

岡田 中学・高校で、サッカーと陸上をやっていました。高校では全国大会にも出たのですが、ケガを何回も繰り返すうちに競技成績を残せないまま引退してしまいました。その過程を振り返った時に、顧問の先生や接骨院、整形外科の先生の存在がすごく励みになったんです。小さいころから将来はスポーツに関わりたいという気持ちがあったのですが、もうスポーツ選手になるというのは難しいので、医者としてスポーツに関わりたいと思うようになりました。

――そういう理由で医学部受験を目指すのも、なかなかできることではないですよね。

岡田 そうですね……。でも勉強は好きで、入学することはさほど難しいことだとは考えませんでした。むしろ大学で何がしたいかをずっと探していたので、ようやくスポーツドクターになるという目標が見つかったんですよ。

街づくりからスポーツ振興につなげたい

――今は何か部活をやっていますか?

岡田 陸上部です。でも、高校時代と比べると部活以外にもさまざまな活動をしているので、あまりいい成績は残せていませんね。

――学生団体などには入っているのですか?

岡田 以前はIFMSA(国際医学生連盟)で活動していたこともありましたが、今は特別な学生団体には所属せず、街づくりとスポーツの方向性を掛け合わせるような活動をしています。

――なぜ街づくりなのですか?

岡田 自分が通う大学がある津市は、県庁所在地なのに、商店街が活性化されていないんです。商店街の人も学生の手を借りて盛り上げていきたいという思いがあるので、学生を集めて飲み会やバーベキューを開催するのに関わっています。

――それって医療とは関係のない活動ですよね。

岡田 ですよね。でも、自分がやりたいことの中心というのは、医者としてスポーツにどうやって関わっていくかなんです。実際にどういった活動をしている医者がいるのか、スポーツ界で誰が第一線で活躍しているのかを探りたいんです。でも、三重でそんなに活躍している人はいません。街づくりに関わり始めて1年くらいたって、結構スポーツ関係の人とつながる機会がありました。だから、今後はその地域でアスリートの人たちを呼んでスポーツ大会を開こうかなというアイデアを温めています。

海外に約3年間滞在した

――毎日のスケジュールはどのような感じですか?

岡田 学校は講義が結構詰まっています。今はマイナーな科の勉強をしていて、週に1回、ある症例に対してみんなが話し合う、小ゼミのような活動が続いています。そして12月にCBTという試験があって、1月の終わりから病院実習をする予定です。今は空き時間にCBTの勉強を少しずつやっています。また、部活の練習が週に4回くらいあり、17〜20時頃までは外で走ります。残りの時間はイベントに向けていろんな人に会いに行ったり、内部でミーティングしたりというのが一日のスケジュールですね。あとは英会話もやっています。以前3年ほど海外にいたのですが、だいぶ英語力が落ちてきたので最近スカイプで英会話を夜に1時間くらいやっています。

――海外はどちらに行っていたのですか?

岡田 もともとはスポーツ系の私立大学に現役で入ったのですが、入学してすぐに大きなケガをして部活をやめてしまったんです。その矢先に、交換留学の話が入ってイギリスに行きました。そこでサッカーをしていると、たまたまリトアニアのサッカーチームが来て、代理人に声を掛けられてプロテストを受けたら通ったので、リトアニアの2部リーグでサッカー選手を10カ月くらいやっていました。留学後もリトアニアにいたんですけど、そこでロシアに興味を持って今度は10カ月くらいサンクトペテルブルグに語学留学していました。それで帰国して、受験し直して今の大学に入りました。

――将来はスポーツ関係の整形外科を志望しているのでしょうか?

岡田 実はスポーツドクターになりたいと思ってそういう病棟にも見学に行ったんです。でもちょっと違うと思うようになりました。というのも、本当に小さな病気やケガの場合は接骨院が選手と密接に関わるので、大きなケガでないとスポーツドクターが関わる機会がないんです。一方で、最近メンタルコーチをやっている先生とお会いする機会があり、心理学に興味が湧いてきたので、内科でスポーツに関わるのがいいのかなと思うようになりました。

自分が一番関わりたいのはトップ選手というよりはジュニア世代、中高生です。自分が高校生の時、ちょっと病気をしている間に顧問の先生が突然退職することになり、とてもショックでしたし、相談できる人が急にいなくなって心細い思いをしました。だから、医師などが外からサポートできるような仕組みを作りたいと思っています。

――後輩たちに言いたいことはありますか?

岡田 医学部というのは閉塞的で外で活動する人が少ないです。でも、学生の時ほどさまざまな人に会える機会はないので、医療から抜け出したところにもコミュニティーを一つ持っておいてほしいですね。そうすれば、大人になってもそのつながりが続いて、自分の役に立ってくると思います。

ドクターズプラザ2017年11月号掲載

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