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人のつながりと経験。そして学びの場

MFF 武藤康輔さん・若林雛子さん・芝景司さん、AMSA Japan岩瀬翔さん、JIMSA 星谷斉さん・安井暁生さん、Team Medics 西原麻里子さん・大神絵理華さん、jaih-s 森田智子さん・越後紳平さん、IFMSA-Japan 大山和紗さん、Inochi学生プロジェクト 岩崎歩さん、一般社団法人日本薬学生連盟 中林拓己さん、N 滝田彩季さん・高安冴奈 さん

特別座談会:医療系学生団体編

2018年8月18日~19日の2日間、日本医師会館で、「Summer Fes2018~一生の思い出の夏に~」(主催・医療系学生団体Medical Future Fes/代表・防衛医科大学校・医学部4年)が開催されました。本イベントに参加した医療系学生団体の皆さんに集まっていただき、学生団体に入った動機やメリット、スタッフの募集方法などお聞きしました。

団体の特徴と活動

――それぞれの団体について紹介してください。

武藤 「Medical Future Fes(MFF)」は、これからの医療についてさまざまな視点で学んでいくためのイベントを主催している2013年に設立した学生団体です。中心的な活動は毎年夏に開催している大規模イベント「Summer Fes」で、今年で3回目を迎えます。このSummer Fesでは、普段の学校では学べない医療を勉強出来ます。例えば今年のコンテンツには医療×CG、医療×エンターテインメント、製薬会社での医師の働きた方などがあります。 また、Summer Fes以外にも、定期的に30人程の勉強会も開催しております。このように、Medical Future Fesの活動を通して、メンバー一人一人が医療への視野を広げております。

岩瀬 「アジア医学生連絡協議会(AMSA:Asian Medical Students Association)」は、1980年から活動を開始した、アジアの医学生を中心とした学生団体です。1979年にカンボジア難民救援に向かった日本人の医師と医学生が、人の繋がりがなかったために大きな挫折を味わったことから立ち上げました。アジアを中心に世界に27の支部があり、AMSA Japanはその1支部です。アジアの保健医療の向上を目指し、医療を軸に世界中の学生の繋がりを作りあげていくことを目標に、国際会議「AMSC/EAMSC」や留学プログラム「AMSEP」などだけでなく、国内イベントや医学研究などの活動を行っています。

星谷 「日本国際医学ESS学生連盟(JIMSA:Japan International Medical-ESS Students’ Association)」は、医学英語教育や国内交流を通じて、会員が優秀な医療従事者になるために努めることができる環境を提供し、国際的な視野を持つ優れた人格を作り上げることを目的としています。前身は1962年に組織されており、日本で最も歴史のある医学生・医療系学生団体の一つです。基礎医学の研究発表や、USMLE勉強会、CPC大会をはじめ、ディベート大会、英語劇の発表会などさまざまなイベントを通じて、医学と英語を学ぶことができます。全国の医療系ESSが加盟しており、2016年時点で、11大学から450人を超える個人会員が大学の枠を超えた交流を楽しんでいます。

西原 「Team Medics」は、英語で医療サポートを行う医学生有志団体です。訪日外国人の増加、2020 年の東京五輪開催などを背景に、外国人患者に対する医療サポート体制の必要性が高まっていることから、国際医療福祉大学医学部の押味貴之先生、慶應大学医学部のジェームス・トーマス先生の支援の下、外国人患者に英語で医療サポートを行う医学生チームとして2015年に発足しました。医療英語の勉強会「TOKYO MEDS」や、多様な分野からゲスト講師をお呼びして視野を広げる「SCHOOL OF LIBERAL ARTS(SOLA)」を開催したり、それらで学んだことから資料を作成したり、また「国際」をテーマにさまざまなプロジェクトを企画・運営するなどの活動を行っており、東京五輪での公認英語医療ボランティア登録を目指しています。

越後 「日本国際保健医療学会・学生部会(jaih-s:Japan Association for International Health – Student Section)」は、学生を対象に国際保健に関わる人材育成に取り組んでいる学生団体です。2004年に厚生労働省の国際協力事業評価検討会が取りまとめた「国際協力に携わる人材育成の推進のための提言及び行動計画」で挙げられた課題や提言を受け、学生のうちからの学びをサポートし、幅広い人材をつなぐ組織として2005年に設立されました。地域格差のない情報や機会の提供を行い、世界で活躍できる人材を育成することを目指して、講師の先生方と共に国際保健について考える「トレーニング合宿」、身近な場所で参加する「勉強会」、学生と国際保健の現場を結ぶ「フィールドマッチング」、日本国際保健医療学会の総会と連動して行われる学生向けイベント「総会ユースフォーラム」などの活動を行っています。

大山 「国際医学生連盟(IFMSA:International Federation of Medical Students’ Associations)」は、「すべての医学生がグローバルヘルスのために団結し、将来の医療において地域、そして世界で活躍できるリーダーを育成する」ことをビジョンとして活動している国際NGOです。WHOやWMA等、さまざまな国際機関や国連機関と公式な関係を結んでいる唯一の医学生団体です。1951年に設立され、現在137カ国、130万人の医学生が参加しており、臨床交換留学、基礎研究交換留学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の六つの常設委員会が、世界各国でさまざまなプロジェクトやワークショップを運営しています。その日本支部であるIFMSA-Japanには、2018年4月時点で、団体会員 55校、個人会員 約700名、無料メーリングリストには約2,500名が参加しています。

岩崎 「inochi学生プロジェクト」は、みんなでinochiの大切さと未来について考え、行動するプロジェクト「inochi未来プロジェクト」と連携しながら、「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」という目的の下、京都大学・大阪大学の学生が中心となって活動している自主プロジェクトです。新しい技術のヘルスケアへの応用模索と地域のヘルスケア課題の解決に取り組みながら、真に「innovative」なイノベーションを生み出すことのできる若手人材を育成することを目標に活動しています。ヘルスケアの未来について、学び、考え、そして行動の宣言を発表する若者の祭典「inochi Gakusei Mirai Forum」では、大学生チームと中高生チームが、決められたテーマに関して半年間かけて問題解決を考えるプログラムなどを実施しています。また、若者の力で万博誘致を実現する“WAKAZO”プロジェクトを動かしており、誰もがいのちを輝かせて生きる社会を実現するための実験の場としての万博を目指しています。

中林 「日本薬学生連盟(APS-Japan:The Association of Pharmaceutical Students’-Japan)は、WHOやFIPと正式にパートナーシップを結ぶIPSF(国際薬学生連盟)に日本で唯一正式加盟している、薬学生による薬学生のための団体で、1998年発足しました。「薬学の専門性及び発展性に寄与する活動を推進し、薬学生の医療に対する意識や能力の向上を図ることにより、日本及び国際社会に貢献すること」を目的とし、その達成のために「薬学生に新しい価値を」「薬学生のプラットフォームを創る」というミッションを掲げています。国内外の薬学生、他医療系学生や社会人と交流し、献血推進活動・薬物乱用防止などの公衆衛生活動に取り組み、また就職活動支援や、薬学部を目指す受験生の相談窓口など、幅広く全国各地で活動しています。

滝田 「栄養学生団体【N】」は、栄養士・管理栄養士を目指す大学・短大・専門学生から構成された、栄養学生の団体で、2008年に発足しました。栄養士や管理栄養士にはたくさんの分野の職場があるため、栄養学生と一口に言っても、いろいろな考え方や興味、いろいろな夢を持った学生が参加しています。幅広いつながりを通して、臨床・農業・スポーツはもちろん、一見食と関わりが少ないような集団・コミュニティにも食や栄養の大切さや面白さを広げることを目的に、他団体や企業の方とのコラボイベント(勉強会、料理教室等)や少年サッカーチームへの栄養講習、農家さんのお手伝いなど、分野や内容を限定せずさまざまな活動を行っています。

仲間とつながり、関心ある分野を深め、幅広い経験ができる

――学生団体で活動するメリットややりがいはなんですか?

武藤    メリットは二つあると思います。一つは学外の仲間と繋がれるということです。他大学の学部も学年も違う学生と仲良くなれます。そして、もう一つは団体運営や協賛企業へのお願いなど、学生生活ではできないことが出来ることです。

若林 自分のやりたい企画(講演)があって、個人で講師を招こうとしても難しいのですが、MFF(団体)を通じてお話しすると講師の先生方は前向きに検討してくれます。それと、自分がやりたいと思った企画にメンバーが意見をくれたり、興味があると言ってより深く調べていたものを共有してくれたり、一人で企画をやるより何倍も知識が増え、楽しむことが出来ます。

また、メンバーが私の知らなかった分野の企画をやりたいと言ってくれることで、私自身視野が広がります。それが学生団体に所属していて良かったと思うところです。

 大学の学部の中で何か活動をしようと思っても少数派ですが、学生団体では同じ志を持った人たちと出会え、熱い議論が出来ます。そういう場があるだけでも意義があると思います。

岩瀬 医療系学生団体にはそれぞれ特色があると思うのですが、AMSAの場合は、国内外の人との繋がりを作りやすいという特色があります。自分の将来のことを考えた時にAMSAの理念が自分に合っていました。実際に活動をしてみて、やりがいを感じています。

安井 医学部だけの勉強だけをしていると段々と視野が狭くなってしまいます。それで、学外の人やいろいろな活動をしている人と出会いたいと思い、今の団体に入りました。目標を改めて思い出したり、刺激を受けたりすることができます。

大神 私の大学は埼玉にあるのですが、日頃、他大学の医学生と接する機会がありませんでした。その中で自分がやりたいことと同じことをやりたいという人を見つけるのは少し難しいような状況でした。それで、学外に出てみようと思ったのが学生団体に入ってみようと思った一つのきっかけです。それと、今、所属しているチームメディックスでは、毎月、セミナーを開催しています。セミナーのスタッフをやることでコンスタントに勉強に向き合うことができるので参加しています。

西原 これまで6人の方がおっしゃってくださったことを“そうだな”と聞いていました。それ以外で私個人が学生団体のメリットって何だろう? と思うと難しいのですが、チームメディックスについてお話をさせて頂くと、この団体には国際的に活躍できるようになりたいという学生が多く所属していて、コンスタントに勉強会に参加している学生が多くいます。大学の授業を通じて知識を得ることは大事なのですが、学生団体は自分たち主導で活動するので、学ぼうという意識のある人が多く参加しています。加えて、セミナーを通してプロの方から学べることも多く、そうしたことも学生団体として活動するメリットだと思います。

森田 勉強は、医学的な知識が中心ですが僕が所属しているjaih-sは、国際保健を勉強することができます。国際保健については、医学部だと勉強する機会がないので、そういうことを学生団体で学べることが良いと思っています。それと、学生団体に入ることで学内だけでなく、全国のいろんな大学の同じような関心を持った学生と繋がれるのがメリットだと思います。

越後 大学という狭いコミュニティでは出会うことのない人や刺激を与えてくれる人と出会えるというのが魅力です。国際保健医療学というのはどちらかというとマイナーな学問なのですが、国際保健医療学を頑張ろうとしている全国の仲間と出会えることで、自分も頑張ろうと思います。それと、OBやOGと一緒に途上国で勉強や研究など貴重な体験ができます。

大山 私は子供が好きなんですけどIFMSA-Japanの中に子供に関わる部署があったので入りました。実際に活動をしてみると居心地が良くて、そのまま続けてここまできました。いろんな経験をさせていただき、振り返ってみるとイベント運営やリーダーシップ等多くのことを学ぶ機会があり、また全国各地のさまざまな人とつながることができました。

中林 皆さんの話に出なかった意義としては、臨床で活躍されている先生を講師として招き、講演会などのイベントを実施することで、大学での授業がいかに臨床現場で活きるのか知ることができるということです。加えて他の大学、学部の人と話をすることで知識が豊富になるということもメリットなのではないでしょうか。

星谷 ほとんど皆さんが話されたことが学生団体のメリットだと思うのですが、僕がJIMSAに入って良かったと思ったのは、チームで何かベントを成功することの大事さやチームプレーについて勉強できたことが良いところかなと思います。僕はゴルフ部に入っているんですけれど目標は簡単で、東医体で優勝したいとか東医体の選手になりたい。リーグ昇格したいとか、目的が分かりやすいのですが、JIMSAでやっている目標は、あるイベントを成功させたいとか。簡単そうですが、そのためのモチベーションを維持するのは難しくて、それでも参加者の人が面白そうに発表をみているところを見たり、“勉強になりました”ということを言われたりすると、やって良かったと思います。部活だけでは得ることが出来なかった気持ちだと思います。

滝田 私が所属している団体は、栄養系学生団体なので少し医療から外れてしまうかもしれませんが、私自身“N”に入ったのは栄養士を目指すみんなと横のつながりを深めたいと思ったからです。私自身は、臨床栄養に興味があったので今回のイベントに参加させていただきました。それぞれ自分の興味のある分野を深く勉強できることが学生団体のメリットだと思います。

高安 栄養士の働き場は、病院、保健所、老人ホーム、給食施設、保育園など多様です。だからこそ大学で学ぶことは、幅が広く抽象的でわかりにくいこともあります。そのときに実際に病院を訪れる、農業のお手伝いをするなど身体を動かしながら能動的に学べる、一人ではモチベーションが下がりそうでも仲間がいるのが学生団体の利点だと思います。

学生団体で活動する人はマイノリティー?

――皆さんの大学で学生団体に所属している学生はどのくらいいるのでしょうか。

武藤 私の大学の場合は、医学科80人のうち学外の学生団体に所属しているのは5~6人。学生団体で活動している人は、少ないですね。「お前、外で活動しているんだ」といわれることもあります。

若林 学外の学生団体に所属しているのは、薬学部1学年200人のうち、私だけだと思います。

――薬学部の若林さんの話を聞いて薬学生連盟の中林さんはどう思われますか?

中林 日本薬学生連盟に加盟している大学ごとに、それぞれ協力団体という形でサークルがあるので、そのサークルで活動している人は必然的に日本薬学生連盟のことを知ることになります。しかし、会員になる人は決して多くありません。私の大学では1学年240名ぐらいのうち10人以下ですね。会員数が多い大学でも1割には満たないです。

――皆さんの大学はどうですか?

全員 1割いかないくらいだと思います。

岩瀬 学内で部活などを一生懸命している人もいて、そういう人たちも尊敬するし、格好良いと思います。僕たちはやりたいことをやっているマイノリティーですね(笑)。

大神 こういう活動をしている人は掛け持ちが多いので、人数は少ないですがバラエティーには富んでいると思います。

岩崎 当初は、こういう活動をしていることの良さが理解されていないと感じることもありましたが、今は徐々に変わってきています。続けることが大事だなと思います。

――もしかしたら、皆さん、周りから見ると浮いている存在ですか?

全員 浮いていると思う……(笑)。

岩瀬 そう思われていると思っている人が多いと思います。

 でも活動のニーズはあると思います。大学の中の社会医学研究会の部員は1~6年生まで60人ほど所属しているので、医療に対するニーズは高いということだと思うのですが、出掛ける勇気がないとか、学内で全て解決したいという気持ちもあって、外部の学生団体には入る機会そのものがないのではないでしょうか。

――では、どのようにしてメンバーを集めているのですか。

武藤 主に以下の3パターンでメンバーを集めております。①MFFメンバーが自分の知り合いを勧誘する②イベントに来てくれた参加者の勧誘③SNSでの募集です。どの場合であっても、基本的には1度イベントに来てもらって、MFFの雰囲気を知ってもらってから、参加するかどうかを決めて貰っております。

岩瀬 知人がいるから入ったとか、先輩に誘われて入ったという人が多いですね。モチベーションの高い人は自分で調べてきますが、やはり壁を低くする努力は大事だと思います。興味がある人やイベントで知り合った人には声を掛け続けるとか、そういう地道な努力の積み重ねで団体になっていくのかなと思います。

安井 僕たちも、岩瀬さんのおっしゃるように、できるだけ声掛けを通してハードルを低くできるようにしています。強いて、それに付け加えるならば、その声掛けでそれぞれのモチベーションの在処を探し、それがあるならば、その点を勧めるし、無いならば、その点も含められるようにして、より多くの方々が満足できるようなイベント創りができるよう心がけています。

西原 国際医療や医学英語に興味がある方や、日々勉強会に来てくださっている方にはこちらから幹部メンバーとして活動しないか、と勧誘したりしています。また、広報活動についても医学生のコミュニティのみに狭めないように努めています。特にSOLAで開催するイベントには、普段の勉強会にはいらっしゃらない方からもご参加いただいているので、新たなメンバーが増える機会になっていると思います。

森田 jaih-sは日本各地にメンバーがおり、主に勉強会や合宿などのイベントで勧誘をしたり、ウェブサイトやFacebookを通して運営委員の募集をしています。国際保健に関心のある学生が、自分で調べてjaih-sを知り、運営委員に応募してくることもありますが、知人や先輩の紹介で入る人も多いようです。

大山 学内で声を掛けたり、年1回地域ごとに行う新入生歓迎会への参加者が会員になってくれるように働き掛けたり、人員を確保しています。

岩崎 新入生歓迎会の時などに、新入生に紹介したりしています。中高生を対象にした教育プログラムを作る事業もあり、その修了生が大学生になって団体の運営に加わってくれることがあります。

中林 TwitterなどSNSでの広報に加え、先ほども話題に挙げた協力団体を通して積極的にイベントの情報を発信しています。イベントに来てくれた非会員の学生に、自分たちの活動をどれだけ魅力的に語ることが出来るのか、というのは一緒に活動するメンバーを増やしていく上でとても重要な観点だと思っています。

滝田 SNSで活動を発信したり、学校内で声を掛けてメンバーを集めています。

――活動費はどのように捻出しているのでしょう。

中林 会員になる際に一律1,000~2,000円を集めますが、財源としては大きくありません。メインとなるのは、日本薬学生連盟の理念を理解し協賛してくださる企業からの協賛金や広告料です。ただ、学生の主体的な活動に理解し応援してくださる企業を探すのは大変です。

岩瀬 僕自身は、企業から協賛金等を頂くのもいいと思うのですが、学生の主体性や学生だけで作る良さを大事にしたいという意見が強く、大きなイベントを除いては、企業から協賛いただくことはあまりありません。学生だけで作っていくから団体の色が出せる部分もありますが、やりたいことが多いとお金もかかるので、難しいところですね。

星谷 JIMSAではほとんどが学生の活動で、OB、OGの先生方から寄付を頂くなどして運営しているので、企業からの協賛金ということはあまりありません。お金がかかるイベントの場合は、参加者から多少の参加費を頂いています。

西原 Team Medicsにはバックアップしてくださる企業があります。イベントで講師をお招きする際にも、企業から紹介していただくなどしています。私たちが開催するイベントや勉強会はあまり費用がかからないですし、赤字にならない程度に参加者から実費を頂く程度で運営できています。活動にあたっては、バックアップしてくださっている企業の意向を確認しますが、それは当たり前のことだと思っています。協力してくださっている先生方のご好意も大きいです。

大神 資料を印刷せずPDFで配布するなど工夫しています。また通年でお願いしている講師の先生は実質ボランティアで来てくださっており、企業の代わりに、先生方にバックアップしていただいているという現状です。

越後 jaih-sは学会の学生部会として活動しているので、学会からの予算や、イベントの参加費、WHO協会の協賛などが財源です。昔、財源が潤沢だった時には、海外で活動している先生と一緒にプロジェクトを運営するということもしていて、その渡航費なども負担していましたが、今は海外に送り出すことはできていません。そこは課題というか、できれば先生と一緒に現場を経験できるようなシステムを構築したいと思っているのですが……。収入の部分が安定していないというのが課題ですね。

大山 IFMSAは団体も大きくイベントも多いので、支出を減らす工夫をしながら、いろいろな方法で資金調達をしています。日本医師会様からの助成金や企業にイベントで協賛いただいたり、通年で補助していただいたり。他にも、毎年、会員には会費を収めてもらい、OB、OGの先生方にも寄付金を頂いています。さまざまな方に支援いただき活動がなりたっています。

高安 Nは、年会費をメンバーから徴収する形になっています。少ない財源ですが、集まる場所を無償の所を利用したり、オンラインを活用する等して工夫しています。

──最後に既に医療の現場で働いている医師や看護師などの医療者や医療系学生に対して要望やPRなどありましたらお願いします。

星谷 JIMSAは医学英語を勉強したい人は勿論、英語を重点的に学びたい人や医学を重点的に学びたい人、医療系学生と交流を深めたい人、皆が満足できるようなイベント運営を心がけています。英語や医学の知識、手技の習得や、かけがえのない友人の全てをJISAでは得られます。(2018年11月18日(日)にはDebate勉強会が、)12月9日(日)にはDebate大会が、12月22日(土)~24日(月)にはwinter camp、2019年3月24日(日)にはJIMSA spring sessionが行われます、絶対に後悔させないイベントなので皆さま、是非お越しください。

西原 今後、外国人の患者さんも増えていくことが見込まれていて、外国人診療には社会的にもさまざまな問題もありますが、そういったことに目を向け、考えていくことも必要だと思います。それと同時に、日本人ではないから対応できない、ということがない医療者に成長していきたいという気持ちで活動に今後も臨んでいこうと思っております。TeamMedicsは職業・学部・学年に関わらず国際医療に興味のある全ての方をお待ちしております。是非一度私たちのイベントにいらしてください。

森田 国際保健医療学とは、世界のさまざまな健康課題、健康格差について考え研究する学問領域です。健康格差是正のためには医療の枠組みを超え、さまざまな学問領域からの視座を必要とします。実際jaih-sも日本全国の国際保健に関心のあるさまざまな学部学科の人で構成されており、さまざまな学問領域から世界の健康問題について考える学習機会の提供をしています。医療系の学生にとっては、医療だけでなく多くの分野を学べることが大きな魅力だと考えます。

中林 日本薬学生連盟は今年で20周年を迎えます。今夏にはアジア太平洋薬学生シンポジウムを日本が主幹となり開催しました。国内外の薬学生が議論を交え、日本の薬学生が国内に留まらない活躍を見せた年となりました。来年3月16、17日には今年度の集大成として第20回日本薬学生連盟年会が近畿大学にて開催されます。これからも20年間紡がれてきた薬学生の想いを全国に、そして世界に発信し続けて参ります。

 

団体紹介

【MFF】

「Medical Future Fes(MFF)」は、これからの医療についてさまざまな視点で学んでいくためのイベントを主催している2013年に設立した学生団体です。中心的な活動は毎年夏に開催している大規模イベント「Summer Fes」で、2018年は8月18日(土)~19日(日)に開催されました。

■設立年月日/2016年
■幹部数/6名 ■正会員(メンバー)数/約30名
■担当者からのコメント/医療に興味がある方なら誰でもwelcome! 医療の未来について面白いイベントをやってみませんか?

【AMSA Japan】

「アジア医学生連絡協議会(AMSA:Asian Medical Students Association)」は、1980年から活動を開始した、アジアの医学生を中心とした学生団体です。1979年にカンボジア難民救援に向かった日本人の医師と医学生が、人の繋がりがなかったために大きな挫折を味わったことから立ち上げました。アジアを中心に世界に27の支部があり、AMSA Japanはその1支部です。アジアの保健医療の向上を目指し、医療を軸に世界中の学生の繋がりを作り上げていくことを目標に、国際会議「AMSC/EAMSC」や留学プログラム「AMSEP」などだけでなく、国内イベントや医学研究などの活動を行っています。

■設立年月日/1986年
■役員(幹部)数/42名 ■正会員(メンバー)数/約150名
■大学/自治医科大学、熊本大学、高知大学、慈恵医科大学ほか
■学部/医学部・歯学部・薬学部
■主な活動内容/国際会議の企画、医学研究、国内活動、交換留学。AMSAの活動は400名以上が集まる世界規模の国際交流から20人規模の勉強会まで、様々な活動をしています。全国各地で開催しています。
■団体のウェブサイト/https://amsajapan.wixsite.com/amsajapan
■担当者からのコメント/未来の医療をより良くするために、より多くの人と繋がることが大切です。AMSA Japanで世界中の仲間と出会い夢を見つけましょう!
■問い合わせ先/amsaj.secretariat@gmail.com

【JIMSA】

「日本国際医学ESS学生連盟(JIMSA:Japan International Medical-ESS Students’ Association)」は、医学英語教育や国内交流を通じて、会員が優秀な医療従事者になるために努めることができる環境を提供し、国際的な視野を持つ優れた人格を作り上げることを目的としています。前身は1962年に組織されており、日本で最も歴史のある医学生・医療系学生団体の一つです。基礎医学の研究発表や、USMLE勉強会、CPC大会をはじめ、ディベート大会、英語劇の発表会などさまざまなイベントを通じて、医学と英語を学ぶことができます。全国の医療系ESSが加盟しており、2016年時点で、11大学から450人を超える個人会員が大学の枠を超えた交流を楽しんでいます。

■設立年月日/1962年
■役員(幹部)数/8名 ■正会員(メンバー)数/約450名
■大学/所属大学数(11校);帝京大学、埼玉医科大学、杏林大学、北里大学、東京女子医科大学、聖マリアンナ医科大学、愛知医科大学、久留米大学、東海大学、東京慈恵会医科大学、東邦大学
■学部/医学部・看護学部・薬学部
■主な活動内容/一般英語(ELT)、基礎医学(BM)、臨床医学(CM)の三つのセクションについての活動
■団体のウェブサイト/https://www.jimsa.org/
■担当者からのコメント/医療に興味がある方なら誰でもwelcome! 医療の未来について面白いイベントやってみませんか?
■問い合わせ先/

https://www.jimsa.org/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/contact

【Team Medics】

「Team Medics」は、英語で 医療サポートを行う医学生有志団体です。訪日外国人の増加、2020 年の東京五輪開催などを背景に、外国人患者に対する医療サポート体制の必要性が高まっていることから、国際医療福祉大学医学部の押味貴之先生、慶應大学医学部のジェームス・トーマス先生の支援の下、外国人患者に英語で医療サポートを行う医学生チームとして2015年に発足しました。医療英語の勉強会「TOKYO MEDS」や、多様な分野からゲスト講師をお呼びして視野を広げる「SCHOOL OF LIBERAL ARTS(SOLA)」を開催したり、それらで学んだことから資料を作成したり、また「国際」をテーマにさまざまなプロジェクトを企画・運営するなどの活動を行っており、東京五輪での公認英語医療ボランティア登録を目指しています。

■設立年月日/2015年7月23日
■役員(幹部)数/17名 ■正会員(メンバー)数/57名、登録メンバー数/約550名
■大学;日本全国の大学、海外の大学の医学部生など
■学部/医学部・医学科(90%)、看護学科、医療通訳者など
■主な活動内容/Tokyo MEDS (医療英語)、SOLA(一般教養)、外部ボランティア活動
■団体のウェブサイト/https://www.jimsa.org/
■担当者からのコメント/学年・学部に関わらず国際医療に興味のある全ての方をお待ちしております。是非一度いらしてお話させてください。
■問い合わせ先/info@team-medics.org

【jaih-s】

「日本国際保健医療学会・学生部会(jaih-s:Japan Association for International Health – Student Section)」は、学生を対象に国際保健に関わる人材育成に取り組んでいる学生団体です。2004年に厚生労働省の国際協力事業評価検討会が取りまとめた「国際協力に携わる人材育成の推進のための提言及び行動計画」で挙げられた課題や提言を受け、学生のうちからの学びをサポートし、幅広い人材を繋ぐ組織として2005年に設立されました。地域格差のない情報や機会の提供を行い、世界で活躍できる人材を育成することを目指して、講師の先生方と共に国際保健について考える「トレーニング合宿」、身近な場所で参加する「勉強会」、学生と国際保健の現場を結ぶ「フィールドマッチング」、日本国際保健医療学会の総会と連動して行われる学生向けイベント「総会ユースフォーラム」などの活動を行っています。

■設立年月日/ 2005年11月
■役員(幹部)数/3名 ■正会員(メンバー)数/22名
■大学;東京女子医科大学、順天堂大学、上智大学、大阪大学、京都大学、鳥取大学、琉球大学など
■学部/医学部、看護学部、国際教養学部
■主な活動内容/勉強会の企画、学会でのシンポジウム企画、途上国でのプロジェクト
■団体のウェブサイト/http://jaih-s-hp.sakura.ne.jp/date/
■担当者からのコメント/jaih-sは「日本の国際保健人材不足」と「学習機会を求める人々」の架け橋となります。
■問い合わせ先/info@jaih-s.net

【IFMSA】

「国際医学生連盟(IFMSA:International Federation of Medical Students’ Associations)」は、「すべての医学生がグローバルヘルスのために団結し、将来の医療において地域、そして世界で活躍できるリーダーを育成する」ことをビジョンとして活動している国際NGOです。WHOやWMA等、さまざまな国際機関や国連機関と公式な関係を結んでいる唯一の医学生団体です。1951年に設立され、現在137カ国、130万人の医学生が参加しており、臨床交換留学、基礎研究交換留学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の六つの常設委員会が、世界各国でさまざまなプロジェクトやワークショップを運営しています。その日本支部であるIFMSA-Japanには、2018年4月時点で、団体会員 55校、個人会員 約700名、無料メーリングリストには約2500名が参加しています。

■設立年月日/1961年(IFMSA本部への加盟年)
■役員(幹部)数/14名 ■正会員(メンバー)数/700名(個人会員登録者数)
■大学;東京女子医科大学、順天堂大学、大阪大学、鳥取大学、琉球大学など
■学部/医学部、看護学部、国際教養学部
■主な活動内容/勉強会の企画、学会でのシンポジウム企画、途上国でのプロジェクト
※留学活動、地域での性教育・健康指導、貧困や平和についてのフィールドワーク、多職種連携についてのワークショップ、死生観を考える勉強会など、さまざまな勉強会や啓発活動を全国各地で行っています。
■団体のウェブサイト/http://ifmsa.jp/
■担当者からのコメント/学校では勉強できない世界が広がっています。広い視野をもった医療者、よりよい社会を一緒に目指してみませんか?
■問い合わせ先/http://ifmsa.jp/contents/inquiry/

【inochi学生プロジェクト】

「inochi学生プロジェクト」は、みんなでinochiの大切さと未来について考え、行動するプロジェクト「inochi未来プロジェクト」と連携しながら、「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」という目的のもと、京都大学・大阪大学の学生が中心となって活動している自主プロジェクトです。新しい技術のヘルスケアへの応用模索と地域へのヘルスケア問題の解決に取り組みながら、真に「innovative」なイノベーションを生み出すことのできる若手人材を育成することを目標に活動しています。ヘルスケアの未来について、学び、考え、そして行動の宣言を発表する若者の祭典「inochi学生フォーラム」では、大学生チームと中高生チームが、決められたテーマに関して半年間かけて問題解決を考えるプログラムなどを実施しています。

■設立年月日/2015年4月1日
■役員(幹部)数/12名 ■正会員(メンバー)数/55名
■大学;大阪大学、京都大学など関西圏の大学
■学部/医学部医学科、医学部看護科、教育学部、人間科学部、法学部など
■主な活動内容/関西圏の中高生、全国の大学生を対象とした、課題解決に関する教育プログラムの企画・展開の企画、万博誘致活動、途上国でのプロジェクト
■団体のウェブサイト/http://inochi-gakusei.com/
■担当者からのコメント/ヘルスケアの課題解決を本気でやりたい方を募集しています! 未来の医療を一緒に描きましょう!
■問い合わせ先/info@inochi-gakusei.com

【一般社団法人日本薬学生連盟】

「日本薬学生連盟(APS-Japan:The Association of Pharmaceutical Students’-Japan)は、WHOやFIPと正式にパートナーシップを結ぶIPSF(国際薬学生連盟)に日本で唯一正式加盟している、薬学生による薬学生のための団体で、1998年発足しました。「薬学の専門性及び発展性に寄与する活動を推進し、薬学生の医療に対する意識や能力の向上を図ることにより、日本及び国際社会に貢献すること」を目的とし、その達成のために「薬学生に新しい価値を」「薬学生のプラットフォームを創る」というミッションを掲げています。国内外の薬学生、他医療系学生や社会人と交流し、献血推進活動・薬物乱用防止などの公衆衛生活動に取り組み、また就職活動支援や、薬学部を目指す受験生の相談窓口など、幅広く全国各地で活動しています。

■設立年月日/1998年
■社員数/9名 ■正会員(メンバー)数/950名
■大学;主に日本全国の薬学部を有する大学
■学部/主に薬学部
■主な活動内容/「薬学の専門性及び発展性に寄与する活動を推進し、薬学生の医療に対する意識や能力の向上を図ることにより、日本及び国際社会に貢献すること」を目的としています。その目的達成のため、「薬学生に新しい価値を」「薬学生のプラットフォームを創る」というミッションを掲げて、学生のうちから世界の薬学生と交流し、病院・企業見学に行き将来への見聞を深め、献血推進活動・薬物乱用防止などの公衆衛生活動に取り組み、また、就職活動支援や、薬学部を目指す受験生の相談窓口となる活動を行うなど、幅広く全国各地で活動しています。
■団体のウェブサイト/http://apsjapan.org/
■担当者からのコメント/日本薬学生連盟は今年で設立20周年を迎えます。大きな節目を迎え、これからの薬学界を担う薬剤師になることが出来るようなコンテンツを充実させていきます。医療系学生はもちろん、医療に興味のある学生なら学年学部を問わず大歓迎です。身近な地域で行われているイベントに是非ともお越しください。
■問い合わせ先/external@apsjapan.org

【N】

「栄養学生団体【N】」は、栄養士・管理栄養士を目指す大学・短大・専門学生から構成された栄養学生の団体で、2008年に発足しました。栄養士や管理栄養士にはたくさんの分野の職場があるため、栄養学生と一口に言っても、いろいろな考え方や興味、いろいろな夢を持った学生が参加しています。幅広いつながりを通して、臨床・農業・スポーツはもちろん、一見食と関わりが少ないような集団・コミュニティーにも食や栄養の大切さや面白さを広げることを目的に、他団体や企業の方とのコラボイベント(勉強会、料理教室等)や少年サッカーチームへの栄養講習、農家さんのお手伝いなど、分野や内容を限定せずさまざまな活動を行っています。

■設立年月日/2008年11月1日
■正会員(メンバー)数/27名
■大学;神奈川工科大学、共立女子大学、相模女子大学、十文字学園女子大学、昭和女子大学、東京家政学院大学、東京家政大学、東京農業大学、日本女子大学
■学部/栄養学部
■主な活動内容/関東圏の栄養士・管理栄養士の養成校に通う学生によって構成される団体で、将来専門職となる者として何ができるかを考えながら、活動しています。
■団体のウェブサイト/https://n-partner.jimdo.com/
■担当者からのコメント/一緒にNを盛り上げてくれる方大募集です!栄養学生として、農業や食育のイベントに参加してみませんか?
■問い合わせ先/n_n_partner@yahoo.co.jp

 

 

 

 

WEB限定記事(2018年12月)

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