2026

07/01

魅地探索(40)広島県三次市

  • 魅地探索

  • 広島県

広島県北部に位置する三次市は、周囲を中国山地に囲まれた広大な盆地の上に発展した内陸都市だ。3本の一級河川の合流地点という地理的特徴を活かした伝統の鵜飼は全国的に有名。また朝霧が発生しやすい地形から「霧の名所(霧の海)」としても知られる。最高級ぶどう「三次ピオーネ」の産地でもあり、同品種を使ったワインも人気が高い。

霧の海に浮かぶ水の都。
伝統の鵜飼とワイナリーも人気

中国地方のちょうど中心部に位置する三次市は、馬洗川、江の川、西城川の3河川が合流し、豊富な水量から「水の都」と呼ばれてきた。古くから水運と交通の要衝として栄え、現在も中国自動車道や尾道松江線が通るなど山陰、山陽を結ぶ結節点となっている。

河川が集まる盆地という地形の影響で晩秋から早春にかけて朝霧が発生しやすく、「霧の名所」として知られている。市内には霧を見物するためのスポットが点在し、中でも人気の高谷山展望台にはライブカメラが設置されて24時間映像配信を行っている。さらに近年はAIを活用した霧の発生予報がウェブ上で公開されており、全国にファンが多い。

そんな三次市の観光の柱といえるのが、450年以上続く鵜飼による鮎漁だ。軽枯舟と呼ばれる細くて長い鵜舟の上から日本一長いとされる手縄で鵜を操る独特の漁法で、現在は6月1日~9月10日までの間、週4日実施されており、毎年2,000人以上が見物に訪れる。

鵜飼(写真提供:一般社団法人三次観光推進機構)

一方、2019年に開館した「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」は、国内唯一の妖怪博物館として、近年注目を集めている。

毎年7月下旬に開催される、市内最大規模のイベント「三次きんさい祭り」や、9月末の「みよし市民花火まつり」、秋の「三次ワイン秋祭り」など季節ごとのイベントも多彩。豊かな自然を活かしたカヌーやラフティングなどのアクティビティも盛況で、近年は廃線を活用したレールマウンテンバイク「さくらサイクル」も人気となっている。

「鵜飼」「雲海」「妖怪」の3つの「かい」をはじめ、市の魅力を多くの人に知っていただきたい

(写真提供:一般社団法人三次観光推進機構)

一般社団法人 三次観光推進機構
三次観光案内所
藤田 慎氏

三次市には観光客に人気の3つの「かい」があります。それは「鵜飼」「雲海(霧の海)」「妖怪」です。一番人気なのが、伝統的な鵜飼。現在、日本国内には11カ所の鵜飼観光スポットがありますが、中でも三次の鵜飼は漁法から見物スタイルまで独特。鵜舟と遊覧船が並走する回遊方式なので、漁の様子を間近で見ることができます。ただし近年は鵜匠や、鵜舟をつくる船大工の後継者不足といった課題もあり、この貴重な観光資源を絶やさないように市を挙げて盛り上げていかなければと考えています。

霧の海(写真提供:一般社団法人三次観光推進機構)

雲海(霧の海)に関しては、毎年10月中旬に「霧の海開き」というイベントを開催し、大いに盛り上がります。霧の海をモチーフにしたゆるキャラ「きりこちゃん」は、白くてフワフワのフォルムが特徴。三次市の観光PRで大活躍しています。

妖怪に関しては、近年の妖怪・怪異ブームの中で「三次もののけミュージアム」が注目を集めています。島根県松江市にある「小泉八雲記念館」や鳥取県境港市にある「水木しげる記念館」と連携し、3館周遊パスポートを発売するなどして、さらなる盛り上がりを図っています。

三次もののけミュージアム(写真提供:一般社団法人三次観光推進機構)

コロナ禍で一時は激減した三次市の観光客数も、近年は210万人に迫るまで回復しています。でもまだまだ、市外に知られていない三次市の観光資源は多数あります。今後は外国人観光客も含め、より多くの人に三次市に来ていただけるよう、きりこちゃんと一緒に魅力を発信していきたいと考えています。

◆三次市の概要

人口/46,829人(男性:22,678人、女性:24,151人)
世帯数/22,969世帯
※令和8年6月1日現在

三次市は広島県の北東部、中国地方のほぼ中央に位置し、四季折々の豊かな自然に恵まれ、奥深い歴史と文化が息づく山紫水明の町です。
また、充実した商業施設、文化施設を有しており、教育や福祉・医療など、安心して暮らせる生活環境に恵まれた町です。

(三次市ウェブサイトより)

◆三次市へのアクセス

<お車でお越しの方>

<バスでお越しの方>

<鉄道でお越しの方>

(一般社団法人三次観光推進機構 公式ウェブサイトより)

 

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