Vol.123 2014年9月号
川柳の発想法 その 3
江畑 哲男 さん
(一社)全日本川柳協会常任幹事,早稲田大学オープンカレッジ講師
上手に気分転換を
このたびブログを開設しました。
検索は、「新葉館出版川柳ブログ 江畑哲男」にてどうぞ。おヒマな時にお立ち寄り下さい。
お待ちしています。
別な視点からモノを眺めてみよう!
発想法の三回目。
時には、違った立場に身を置いてみること。
ワンパターンの思考は、ワンパターンの視点や視野が原因であることが少なくありません。発想の硬直化=視点の硬直化、です。あなたは、いつもいつも同じ方向からしかモノゴトを見たりしてはいませんか?
普段とは少し違う角度から、いつもとは異なる立場でモノをたまには眺めてみましょう。
そうすると、新鮮で意外な発見に出会ったりするものです。多少専門的な言い方をさせていただくならば、「複眼的思考」のオススメということになります。
さて、話は突然変わります。
小生、最近スポーツジムに通っています。ジムに通っていると言っても、お遊び程度。心身のリフレッシュを図るのが目的です。そのスポーツジムで、あることに気がつきました。
人気のレッスンの、人気の秘密が分かったのです。箇条書きにすれば、以下のような特長がありました。
①何より、先生の指示が明快・的確なのです。
②先生自身楽しみながら、レッスンを進めています。
③ゲーム感覚や遊び心を織り交ぜながら、レッスンを進めています。
④結構きついストレッチも立場上要求してくるのですが、明るくにこやかに受講生に迫ります。すると不思議なことに、皆さん何となくヤル気になっちゃうんですね。
右は勉強になりました。「あっ、そうか」、こういうアプローチの仕方もあったんだ、と教えられました。いつもは高校の現場で、あるいは川柳教室で「教える」立場にある小生が、インストラクターの先生から「教わる」という経験を通じての「発見」でした。
有難うございました。
さてさて、入選一歩手前の作品からご紹介しましょう。
▷深呼吸呑気が病気遠ざける (右往左往)
▷蚊に刺され今日も献血する私(三宅亜紀)
▷飼い犬の三食いつも作ってる(老沼正一)
▷歳をとり名医が集まるクラス会(あすなろ)
▷適量が無難クスリも晩酌も (一湖)
※中句「無事と」の部分を添削させていただきました。
Vol.123の
ベスト作品
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◎トップ賞
夏野菜
みずみずしさは
妻に似てあぐみ
-
ウォーキング
脳年齢を
若くする原田祥二郎
-
犯罪の
ようにメタボを
取り締まるつる姫