2021
09/01
魅地探索(21) 北海道仁木町
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魅地探索
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北海道
ドクターズプラザ2021年9月号掲載
さくらんぼやミニトマトなど、高品質の青果が豊富。新規観光事業としてのワイナリーの発展にも期待。
収穫された果物が全収 国へ出荷され、高い品質評価を得ている仁木町。 さくらんぼやぶどう、りんご、いちご、プルーンなど、春から秋にかけてあらゆる果物狩りを観光農園で体験できる。昨年はシャインマスカットをブランド化し、「LA.LA.SHINE」と命名し販売をスタートした。町内には農村公園「フルーツパークにき」など、自然と果物の恵みを体感できる公共施設もあり、好評を得ている。ここでは、木造コテージの宿泊施設に泊まることができ、公園内の「ベリーベリーカフェ」では、ランチビュッフェも。仁木町のトマトをふんだんに使った「トマトカレー」にはじまり、地元産の野菜を使ったメニューをいただくことができる。全長153m「展望ジャンボ滑り台」は、仁木町の果樹園や余市湾を見渡しながら豪快に滑り降りることができ、子どもだけでなく大人も存分に楽しめそうだ。また、一年に一度、さくらんぼの即売やさくらんぼ種飛ばし大会などを行う「さくらんぼフェスティバル」と、仁木町のおいしいものが揃う「うまいもんじゃ祭り」なども開催。今年は昨年同様、コロナ禍で中止となっているが、町が一体となるようなイベント開催へ注力している。

フルーツパークにきから見る日本海余市湾(写真提供:仁木町観光協会)
そんな仁木町が最近特に力を入れているのが、ワイナリー。現在は町内に5件のワイナリーがあり、加えて、将来ワイナリーを目指す新規就農は約10件。大規模なワイナリーが町へ参入したことを皮切りに、続々と増加している。中でも「NIKI Hills Winery」では、醸造施設やぶどう畑、地下のワイナリー、そして四季折々の花が咲き誇るナチュラルガーデンなど観光としての魅力が多い。「ル・レーヴ・ワイナリー」では、複数のぶどう品種を混醸させ、自然酵母を使用し、複雑さやふくよかさを感じる味わいが特徴だ。ともに宿泊が可能で、土地の風土や文化を感じながら、ワインを楽しむことができる。

春に咲くりんごの花(写真提供:仁木町観光協会)

秋のぶどう (写真提供:仁木町観光協会)
実証実験や調査進め、新しい魅力を打ち出す

一般社団法人仁木町観光協会
チーフ 猪 股 麻 衣 子 さん
豊かな自然環境と美味しい水が流れる仁木町には、現在3,164人の方が暮らしています。仁木町は北海道内でも比較的温暖で、果物をはじめ農業を基幹産業としていますが、夏に雨が少ないことから、ワイン用のぶどう栽培にも適しており、最近はワイナリー事業に力を入れています。ワイナリー観光にはテイスティングが欠かせないため、JR仁木駅からワイナリーまでの交通手段が課題ですが、一つの方法として、昨年はJR仁木駅をスタート地点とし、ワイナリーを巡る循環バス「仁木ワインバス」を運行しました。これは実証実験段階で、本年度も運行し検討する予定です。
コンパクトなエリアに集約されているワイナリーもあり、現在、ウォーキングマップを制作中です。徒歩でワイナリーを巡り景色や町を楽しんでもらうことを、一つの観光コンテンツとして確立したいと思います。そのために、ワイナリー間の距離や徒歩の所要時間を実測し、地図へ落とし込んでいこうと考えています。他にも、仁木町のワーケーション×ワインツーリズム推進事業として、ワーケーションの推進とワイン観光や農作業体験など、体験型コンテンツを造成してモニターツアーを実証実験する予定でおります。
旭台の丘にあるワイナリーからの景色はとても素晴らしく、宿泊もできるので、作り手と交流しゆったりとワインを楽しんでいただけると思います。ワイナリーと歴史ある観光農園の魅力をどのように組み合わせ、新しい魅力を打ち出すか、実証実験や調査を進め町づくりに取り組んでいきたいと思います。
◆仁木町の概要
人口/3,164人(男性1,534人、女性1,630人)
世帯数/1,664世帯
※令和3年6月30日現在
仁木町は北海道の西部、後志管内北部にあって、北は余市町に隣接、東は南走する頂白山系をもって赤井川村と、また西南は八内岳から稲穂嶺、三角山に至る山嶺を隔てて古平町、共和町及び倶知安町とそれぞれ境を画し、小樽市までは24km、札幌市までは58kmと道央圏に近接しています。
およそ数万年前の地質といわれる西方の主峰八内岳、およびその一連の山々とその後の生成と推定されている東・南方一帯の赤井川カルデラ内輪山の間を北流する余市川が形づくった平坦地からなっています。周辺の山々は標高が低いもののいずれも比較的険しいうえに面積も広いため、農耕適地は総面積の12%にとどまっています。しかし、余市川沿いの沖積地帯は地味肥沃で道内有数の果樹・そ菜・水稲などの生産地として知られています。
(仁木町役場ウェブサイトより)
◆仁木町へのアクセス
仁木町は札幌より58km、小樽より24km と道内最大観光エリアから1時間圏内、北海道最大級のフルーツランドです。

●公共交通機関ご利用の場合
JR線利用
新千歳空港(1時間45分)
→ 札幌(1時間2分)
→ 小樽(30分) → 仁木
※時間はyahoo路線情報の各駅から仁木駅までの検索結果です
路線バス利用
新千歳空港(各社高速バス)
→ 札幌(中央バス)
→ 小樽(中央バス・ニセコバス)
→ 仁木
※中心部へは仁木役場前で下車
●お車ご利用の場合
(札幌から経由道別 ※約58㎞)
推奨最速ルート
札樽自動車道 → 後志自動車道経由、余市ICで下車、余市からは国道5号を道なり走行。札幌西ICから仁木町観光管理センターまで41分
※googleマップ測定
のんびりフルーツ街道ルート
札樽自動車道、または国道5号で小樽へ、小樽市街で国道5号の奥沢交差点を左折、最上方面(北照高校方面)から塩谷経由で余市・仁木方面へ通じる広域農道が通称フルーツ街道。「フルーツパークにき」はこの道沿いに看板あり
※仁木町観光協会ウェブサイトを基に作成