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たくさんの人との交流が自分にとっての力になる

川勝 拓哉 さん

EZOLS/北海道救急医療研究会

札幌医科大学 医学部医学科

医療系学生インタビュ―(19)

震災の話を聞いて、救急医療に興味を持つ

――医者を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか?

川勝 僕は神戸出身で、僕が生まれた時に親が阪神淡路大震災を経験しました。その時の話を聞くにつれ、災害時に多くの人の命を救う医者になりたいと思ったのがきっかけです。

――札幌医科大学に進学したのはなぜですか?

川勝 もともと、大学は地元から離れたところに進学したいと思っていました。それなら、ウインタースポーツがすごく好きなので、寒いところに行きたいと思いました。札幌医大は救急医療に強いといわれていることも、進学しようと思った理由の一つです。

救急医療の学生団体で活動

――川勝さんはEZOLS(エゾリス、北海道救急医療研究会)という学生団体で活動されていますよね。

川勝 大学の同期に「EZOLS」の存在を教えてもらいました。それで、実際にこの団体をつくられた方に話を聞いてみて、入ることに決めました。

――今はどのような活動をされているのですか?

川勝 一つはEZOLS内での勉強会です。研修医の先生や、札幌にある救護ボランティアの団体から講義をしてもらいます。そして、一般向け講習会もします。こちらは、僕らが一般市民の方々に心肺蘇生法などを広める活動です。また、昨年からは、マラソン大会や花火大会での救護ボランティアも始めました。実際に救急救命の方がどういった処置をしているのかを間近で見ることができるので勉強になります。他にはワークショップという、学生間で教え合う勉強会を全国各地で行っています。

――メンバーは何人くらいいるのですか?

川勝 札幌医大だけで31人で、北海道大学と旭川医科大学を入れるとおそらく50人弱になります。現在はこの三つの大学がメインですが、北海道薬科大学など、他大学の学生さんも少数ですが在籍しています。

北海道に来て地域医療にも興味を持ち始めた

――これまでに思い出に残る人との出会いや言葉などはありますか?

川勝 僕が子どものころ、夜に何度も嘔吐して、病院の先生に注射をしてもらったことがあったんです。普通子どもは注射をされると泣くものだと思いますが、僕は注射されても平気な顔をしていたんです。そうしたら、その先生が風船をくれたんですよ。その時、医者の仕事は治療するだけじゃないんだなと思いました。それが印象に残っていますね。それと、高校を卒業した時に、高校の進路指導の先生に、「合格しました」と報告したら「ただの医者で終わってほしくないな。活躍する医者になりなさい」と言われたことも、凄く心に残っています。

――将来はどんな医者になりたいですか?

川勝 技術はもちろん身に付けたいのですが、患者さんに優しく接する医者でありたいと思います。また、海外に行くなど、たくさんのことを経験しておきたいです。さまざまな経験を積んで、いろいろな状況に対応できる有能な医師になりたいですね。

――将来は何科に行きたいですか?

川勝 救急科に行きたいですが、この大学に入って、総合診療医にもなりたいなと思うようになりました。北海道は札幌と旭川以外、ほぼ医者が不足しているという特殊な地域ですので、地域医療にも貢献してみたいと思い始めています。それが北海道で医療活動を行う意義なのではないかと考えています。

――下級生に何かアドバイスはありますか?

川勝 大学の勉強だけでなく、自分の興味あることを一つでもいいので、とことん勉強してほしいということです。大学の勉強というのは、定期テストをクリアして、留年せずに進級するための勉強になりがちです。もし、救急に興味があるのなら救急の分野でもいいですし、英語に力を入れたいのなら英語を勉強するのでもいいので、何か一つは興味があるものに打ち込めるようにしたらいいんじゃないかなと思います。もう一つは、ぜひ他大学の人と交流してほしいということですね。僕もたまに北海道外のワークショップに参加して他大学の人たちと話をするのですが、とても熱い思いを持っている人がいたり、素晴らしいアドバイスをくれる人生の先輩がいたりして、とても刺激的です。他大学の人と関われる機会があれば、将来働く際にプラスにはなると思います。札幌医大は単科大学なのでどうしても閉鎖的になりがちです。同じ大学で友達100人つくるんだったら、大学の外の人と合わせて友達100人つくった方が絶対楽しいと思うんですよね。

小・中学生向けのBLS講習会(写真提供:EZOLS)

ドクターズプラザ2017年9月号掲載

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