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食べ過ぎ、飲み過ぎで疲れた胃腸をいたわる

消化管の病気で治療を受けている人は1300 万人!?

「師走」と呼ばれる12月。普段は落ち着いている師も年末には忙しく走り回るところを表した言葉ですが、その由来は伊勢の神職をする師( 僧)が、年末にお札を全国に配って回ったことから付いたといわれます。師ではなくとも、12月に入ると何かと気ぜわしくなる日々。年末年始は外食が増えたり、皆で集まって食事をしたりする機会が多くなると、楽しいながらもついつい食べ過ぎ、飲み過ぎとなりがち。そのような日が続くと胃腸は休むどころか働きっぱなしになる場合が大いにあります。

何か調子が悪いなと感じたら、胃腸が疲れている信号かもしれません。胃腸は消化と吸収を行いますが、食べ過ぎ、飲み過ぎは大きな負担をかけます。不規則な食事や栄養バランスが悪くなると、さらに腸内環境が悪化して、下痢や便秘になりやすくなり、体全体の免疫機能を低下させて、体調を崩しやすくします。

厚生労働省の平成29年患者調査によると、胃腸を含む消化管の病気で治療を受けている人の数は1300万人と推定され、日本人にとって大変多い病気です。胃腸のトラブルは身体を休ませたりするなどして、自然に治まることもありますが、かなり悪くなるまで軽い症状しか現れない場合もあります。

腸には体内の免疫細胞の60% 以上が集まるといわれ、また第二の脳と呼ばれるほど繊細なため、脳で感じたストレスにより腸のバランスを乱しやすくなります。胃腸は体に活力をもたらす大事な器官ですので、体へのダメージが大きくなる前に、普段から胃腸を強くする生活を行っていきましょう。

胃腸を強くするためのコツ

① よく噛むこと

食事は落ち着いてよく噛んで食べると、唾液が分泌されて口内で消化が進み、胃腸の負担を減らします。早食いは唾液の量も減り、食べ過ぎにつながります。

② 脂肪の摂取を抑える

 

食べ物は通常では3~4時間で小腸を通過しますが、脂肪が多いと10時間以上かかることもあります。脂肪の消化には時間と負担がかかるため、脂っこいものが多いと胃がもたれやすくなります。

③ 刺激物はほどほどに

唐辛子やネギ類、そして、カフェインの多い飲み物やチョコレートなどは刺激が強く、胃の粘膜を傷つけたり、胃酸の分泌を高めたりして胃を刺激します。辛い物が好きな人は多いですが、少量にとどめておく方が胃には優しいです。

④ 食物繊維を取ろう

腸をいたわるために必要なのは腸内環境を良くする善玉菌。善玉菌のえさとなる食物繊維はごぼうやにんじんなどの根菜類、きのこ類、海藻、納豆などに豊富に含まれています。

⑤ お酒は上手に飲みましょう

喉が渇いていたり、空腹だと酒量が進みやすいので、食事を少し進めてから飲み始めたり、食後に飲む方が量は抑えやすくなります。また飲むペースが速いと酔いを感じる前に飲み過ぎてしまうので、ゆっくりペースで。また、お酒を水で薄めたり、お酒と水を交互に飲むことも、アルコール量を減らすのに効果的です。アルコールは利尿作用があるので、水分補給をしながら飲みましょう。

胃腸をいたわる生活習慣をつけて、年末年始を元気に過ごしていきましょう。

 

有限会社あいね 代表取締役
管理栄養士・食育料理研究家
相澤 菜穂子

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