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冷えは万病のもと。冷えに強い体をつくろう

身体の冷えが引き起こす不調

「夏はクーラーの効いたオフィスがつらい」「冬は手足が冷えてつらい」と、季節を問わず、体の冷えに悩まされている方はいませんか? 身体が冷えるとだるくなって疲れやすかったり、肩こりや腰痛のほかに頭痛や不眠などの症状を引き起こす可能性もあります。体を温めるために靴下をたくさん履いたり、カイロを貼り付けたり、温かい物を飲むことは有効ですが、それは一時的な効果であり、根本的な原因を探っていくことが大切です。

病気が原因で冷えるのでなければ、冷える原因には体内の血液の循環が良くないことが考えられます。血液が滞ることで血管を老化させることになり、毛細血管まで血液が流れないと手足は冷えやすく、内臓が冷えるようになると腸管機能が低下して、腹痛や便秘、または下痢などを起こす場合もあります。

日常生活でできる冷え予防

① 積極的に体を動かす

体の熱の約6割は筋肉によってつくられます。特に背中やお腹、お尻から太ももなどの大きな筋肉を鍛えることは筋肉量を増やし、体を温めます。また、血液を心臓に戻すポンプのような働きをしているふくらはぎの筋肉を鍛えると効果的に血流を改善できます。ウォーキングなどの適度な運動から始めて筋肉量が増えると、基礎代謝が上がって新陳代謝も活発になり、冷えにくくなります。

② 鉄分を摂取する

血行を良くするためには血液のもととなる鉄分が必要です。不足すると血液自体が足りず、血行の勢いもなくなってしまいます。鉄分を多く含む食品にはレバー、肉、魚、卵、大豆、小松菜、ほうれん草などがあります。吸収が良いのは動物性食品に含まれる「ヘム鉄」。植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」はヘム鉄に比べると吸収率は劣りますが、肉や魚と一緒に調理したり、新鮮な野菜や果物に含まれるビタミンCを一緒に摂ったりすることで鉄の吸収率がアップします。

③ 食事量をチェックする

食事の中で主食となる炭水化物は体の熱を生み出す食べ物です。女性の場合、ダイエットや小食で食事量自体が少ない方は、体に十分な熱量が足りていない可能性があります。主食をご飯にした場合、一日の適量はごはん中盛り(1杯150g)で4杯程度になります。食事から取る熱量を見直すことで改善できる可能性があります。

④ 体を温める食べ物を摂取する

暑い夏に採れるものは基本的に体を冷やします。夏野菜のきゅうり、レタス、なす、トマトなどや、スイカやメロン、パイナップルなどの南国の果物も体を冷やす食べものです。寒い冬に採れる根菜類のにんじん、ねぎ、蓮根、山芋などは体を温めます。そして、しょうが湯は体をポカポカと温めるので冷え症の方にはおすすめです。しょうがは加熱して使うことで、より体を温める効果が高いショウガオールの量が増します。

⑤ ぬるめのお湯にゆっくり入浴する

お風呂にゆっくりと入ることで全身の血行が良くなり、新陳代謝を促して体温を上げることにつながります。38~40℃くらいのお湯に10
分くらい浸かることで体温を上げ、体のリラックス効果につながります。冷えは万病のもとといわれます。自分の生活に取り入れやすいものから試し、継続していくことで冷え性を治すきっかけになるはずです。冷えに強い体づくりを普段から始めましょう。

 

有限会社あいね 代表取締役
管理栄養士・食育料理研究家
相澤 菜穂子

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