2026

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魅地探索 京都府京丹後市

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日本海に突き出た丹後半島に位置する京丹後市。日本海の豊かな漁場の恩恵を受け、中でも高級ブランドガニは全国的に有名。また、収穫量は少ないものの質の高い果物類の産地でもある。日本海を望む海岸線付近には手付かずの自然が壮大なパノラマを描き出す。同じ京都府内の有名観光地に隠れがちだが、一度訪れたら必ず再訪したくなる穴場観光スポットだ。

海岸線の壮大なパノラマに静かな時間が流れる。知る人ぞ知る穴場観光スポット

京丹後市の名物といえば、最も有名なのは「間人ガニ」だろう。日本海に面した市北部にある間人漁港(たいざぎょこう)では毎年11月6日にズワイガニ漁が解禁となり、そこで水揚げされる高級ブランドガニを目当てに、毎年多くの観光客が訪れる。しかしカニ以外にとり貝や牡蠣、タイといった海の幸や、メロン、スイカ、ぶどうといった果物類が豊富であることは、意外と知られていない。特に果物に関しては、甘くておいしいと評判の「琴引メロン」や小ぶりな小玉スイカなどがある。収穫量が限られており都市部にまで出回らないため全国的な認知度は低いが、一度食べたらリピート必須の隠れた名産品だ。

一方、観光名所としておすすめしたいのが立岩や夕日ヶ浦といった海岸線の絶景ポイントだ。時間の経過とともに表情を変える海沿いの景色は、ただ眺めているだけでも心安らぐ癒しスポット。近年はSNSで映える写真撮影のために訪れる人も増えており、素朴な雰囲気の「ビーチブランコゆらり」は人気フォトスポットとなっている。

ビーチブランコゆらり(写真提供:京丹後市観光公社)

また、海を見下ろす高台に点在する大成古墳群は6〜7世紀にかけてつくられた18基の横穴式石室墳で、多くの貴重な遺物が出土している。現在同じ京都府内にある日本海三大古墳と一緒に売り出している。歴史マニアにとっては穴場スポットとなっている。

大成古墳群(写真提供:京丹後市観光公社)

京丹後市はユネスコに認定される山陰海岸ジオパークの一部を形成しており、手付かずの自然が数多く残っている。まさに知る人ぞ知る観光地といえよう。

多くの観光客がリピート必至。雄大な自然や観光スポットを“独り占め”

(一社)海の京都DMO 京丹後地域本部
京丹後市観光公社
村上信二氏

京丹後市で一番の名物である「間人ガニ」は毎年11月から3月まで解禁され、その時期には国内外から多くの観光客に来ていただいています。でも、カニ以外にもたくさんの名産品や観光スポットがあり、四季を通じて楽しむことができることを、もっと広く知っていただきたいですね。例えば琴引メロンは糖度15度以上でとても甘く、一度でも食べていただいた方は熱心なリピーターになっています。他にもさまざまな果物が楽しめます。市内では毎年7月上旬から10月末まで「フルーツトレイル」というイベントを開催し、甘くておいしい京丹後の果物の認知拡大に努めています。

市内の観光名所としては、海岸線の屏風岩や夕日ヶ浦などがありますが、これらもあまり知名度は高くありません。優れた観光資源を活用して、いかに知名度を高めていくかが市内の観光業の大きな課題となっています。近年では映画やドラマのロケ地として活用していただく京丹後フィルムコミッションの活動に注力。また豊かな自然の中で健康づくりをお手伝いするヘルスツーリズムプログラムを構築し、企業の研修や福利厚生、学校の教育旅行の誘致を図っています。

国内の有名観光スポットが大勢の観光客で混雑する中、オーバーツーリズムとは無縁の京丹後市で雄大な自然や観光スポットを“独り占め”するのも、贅沢な観光体験といえるでしょう。京丹後市には、いつもゆっくりとした時間が流れています。この贅沢を一度でも味わえば、必ずリピーターになっていただけるでしょう。

◆京丹後市の概要

人口/49,268人(男23,742人 、女25,526人)
世帯数/22,855世帯
(令和7年7月末現在)

京丹後市では、リアス式海岸部の良好な湾や入江を通して、古代から大陸・朝鮮半島と活発な交流が行われてきました。市内からは約2,000年前の中国貨幣や日本最古の紀年銘鏡、日本海側最大の前方後円墳などの遺物・遺跡が多く発見されていることから、独自の経済文化圏を形成した丹後王国の繁栄がうかがわれます。

近世には回船業や丹後ちりめんの生産がまちの産業を支え、今日では、新たに機械金属工業・観光産業がまちの発展を担いつつあります 。

京丹後市は、平成16年4月、峰山・大宮・網野・丹後・弥栄・久美浜町が合併し、市制を施行しました。京都府北部、丹後半島に位置し、東西約35㎞、南北約30㎞の広がりを持っています。沿岸部は山陰海岸国立公園、丹後天橋立大江山国定公園に指定され、内陸部には標高400~600mの山々が連なります。

(京丹後市ウェブサイトより)

◆京丹後市へのアクセス

(京丹後市のウェブサイトより)

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