2023
12/01
魅地探索 香川県三豊市
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魅地探索
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香川県
瀬戸内の表情豊かな海岸線を望む。近年はアートで街おこしも
2006年に7町が合併して誕生した三豊市は、香川県内では高松市、丸亀市に次ぐ3番目の人口規模をもつ。近年は人口減少と高齢化が進んでいるが、他エリアからの移住・定住の促進に向けた取り組みを行っている。

粟島(写真提供:三豊市観光交流局)
市域内には桜の名所が多く、また瀬戸内海を一望できるフラワーパーク浦島では市の花であるマーガレットが楽しめるなど、四季折々の草花が楽しめる自然豊かな観光スポットに恵まれ、毎年多くの観光客が訪れる。瀬戸内海に浮かぶ志々島、粟島など離島も市域に含まれており、中でも宮の下港から船で20分の距離にある志々島は、樹齢1200年といわれる神秘的な大楠がパワースポットとして人気を集めている。

紫雲出山の桜(写真提供:三豊市観光交流局)
香川県と岡山県にまたがる瀬戸内海の島々を舞台として2010年から3年ごとに開催されている瀬戸内国際芸術祭の開催エリアに粟島が含まれていることから、市では粟島芸術家村「粟島アーティスト・イン・レジデンス」の取り組みを通して、会期以外でも島内でさまざまなアート作品に触れる機会を設けている。こうしたことから、近年ではアート目当ての観光客が多く訪れるほか、海外アート作家の移住もあるという。
これら多彩な観光資源を活用して三豊市では、さまざまな取り組みについて、広く魅力発信をすることで、三豊市に興味・関心を持ってもらう仕掛けづくりや、住民が誇りをもてるコミュニティ社会の循環を目指している。
三豊市の魅力に惚れ込み移住を決意。幅広い視点から観光振興を図る

(写真提供:三豊市)
香川県三豊市
政策部 産業政策課
竹内奈央氏
私は観光振興を通して地域活性化に取り組む地域おこし協力隊として、今年の4月に東京からこの三豊市に移住してきました。もともと旅行が好きで全国を旅して回る中、初めて三豊市を訪れたときに、海岸線の美しさや、四国八十八カ所のお遍路巡りによって育まれた“御接待文化”に触れ、地域の方々の温かさに魅力を感じて、移住を決意しました。
海に山に魅力的な場所が多い三豊市なので、より多くの人に訪れていただけるきっかけづくりができるよう、現在は観光に関する情報発信や案内、またイベント企画をしています。
三豊市の魅力の1つに豊かな自然があります。 例えば、SNSを通じて絶景が話題となった父母ヶ浜ですが、本来、瀬戸内海は地形の都合上、漂流物が非常に溜まりやすい場所です。しかし、地域の有志で結成されたボランティア団体の継続した取り組みで、美しい景観が保たれています。こうした、“自然”“文化”とともに“人”の魅力を積極的に発信していくことで、観光はもちろん三豊と離れた地域でも、交流関係が継続される「関係人口」につながることを考えています。
また、プライベートでは、読書が好きなのと「精神保健福祉士」という資格取得を目指して勉強中です。将来は、こうした好きなことを生かして、本とヘルスケアという観点から、三豊市の観光を盛り上げることができないか考えていきたいです。

父母ヶ浜(写真提供:三豊市観光交流局)
◆三豊市の概要
人口/59,041人(男性28,433人、女性30,608人)
世帯数/23,267世帯
※令和5年10月1日現在
香川県の西部に位置し、愛媛県や高知県にも近い位置にあります。北東部は象頭山(琴平町)、大麻山、弥谷山などに接し、南東部は讃岐山脈の中蓮寺峰、若狭峰、猪ノ鼻峠、六地蔵峠などを境に徳島県に接しています。北西部は、瀬戸内海に突き出た荘内半島があり、その南部には、砂浜の美しい海岸線が続いており、粟島、志々島、蔦島などの島しょ部もみられます。中央部には三豊平野が広がり、東部から西部に向かって財田川、東部から北部に向かって高瀬川などの河川が流れ、豊かな田園地帯を形成しています。また、三豊平野にはため池が多数点在し、新市の地勢の大きな特色となっています。
JR高瀬駅、詫間駅には、特急電車が停車するほか、土讃線の分岐点であるJR多度津駅、高松空港など交通の結節点にも近く、四国における交通の要衝に近接した恵まれた交通条件を有しています。
また、海上交通の拠点として、国際貿易港である詫間港とマリンレジャーの盛んな仁尾港の2つの地方港湾(県管理)を有しています。
(三豊市ウェブサイトより)
◆三豊市へのアクセス https://www.mitoyo-kanko.com/access/
【飛行機・電車・バスでお越しの場合】
【お車でお越しの場合】
(三豊市観光交流局ウェブサイトより)