2024
04/01
魅地探索 青森県五戸町
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魅地探索
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青森県
馬・牛・鶏の三大肉が名物。周辺住民が憩う穴場的観光エリア
明治22年の町村制施行によって発足した五戸村は、大正4年の町制施行によって五戸町となり、その後周辺町村の編入を繰り返して現在のかたちとなった。馬の産地として知られ、古くから馬肉料理が食されており、現在も町内には馬刺しや馬肉鍋を売る精肉店や馬肉料理の店が数多くみられる。また、青森シャモロックと呼ばれる地鶏や倉石牛の産地でもあり、馬、牛、鶏の3種類の食肉が同時に楽しめるという、全国でも稀有な地域として一部のグルメにはよく知られている。
五戸町が観光客で最も賑わうのが、毎年8月下旬から9月初旬にかけて開催される「五戸まつり」だ。京都の祇園祭をこの地に遷して行われるようになった伝統行事で、神話や伝説などを題材に毎年造られる重さ約4トンの山車が町中を練り歩くさまは壮観のひとことに尽きる。この「五戸まつり」を中心に、小渡平公園などの桜の名所で行われる「ごのへde春まつり」、毎年秋に開催される「五戸町産業まつり」、冬場観光の目玉として近年力を入れているイルミネーションや「ランタンフェスティバル」など、四季を通じて楽しめる行事やイベントも豊富だ。
町内には「まきば温泉」や「新・たんぼのゆっこ(五戸温泉)」といった温泉地が点在し、地域住民のほか、周辺地域からの観光客の憩いのスポットとなっている。近年は、八戸や十和田といった周辺自治体との共同で「八戸十和田トレイル(仮称)」の整備が進んでおり、地域の歴史的遺構や自然の魅力を堪能できる約120kmのトレイルが完成すれば、観光客にとってさらに魅力的なエリアとなるだろう。
五戸町の魅力を広く知ってもらうべく、四季を通じたイベントに注力
五戸町観光協会
事務局長
村上荘士氏
五戸町に訪れる観光客数は、コロナ前の年間平均で6,000~7,000人程度でさほど多くはありませんでした。コロナ禍を経た昨年は約半数くらいに減少しており、いかに観光客を取り込んでいくかは、観光協会としての大きな課題となっています。
町内には国の重要文化財に指定された「江渡家住宅」や「旧圓子家住宅」「中ノ沢塾跡」といった歴史遺構、桜の名所「小渡平公園」や「ひばり野ダリア園」「正子のチューリッぷ園」など多彩な観光スポットが点在しており、また馬肉や牛肉、鶏肉など特色のあるグルメも楽しめるなど、多彩な観光資源を有しています。
さらに近年では四季それぞれに楽しめる行事やイベントにも注力しています。秋の伝統行事である「五戸まつり」のほか、約2,000発の花火が打ち上げられる「ごのへ夏まつり」、秋の「五戸町産業まつり」では五戸ならではの3大食肉が楽しめる「五戸三大肉フェスタ」なども行われます。昨年から冬期に開催されるようになった「ランタンフェスティバル」も非常に好評です。五戸町は冬場でも雪が少ないので、都市部の人でも安心して観光を楽しめます。
五戸町内には鉄道が走っておらず、八戸駅からバスを利用するかマイカーで来ていただくなど、アクセスにやや難がありますが、小さな町なので急がずゆっくり散策できる魅力もあります。八戸駅から五戸町を経由して十和田神社までを結ぶ「八戸十和田トレイル(仮称)」が整備されれば、そうした散策の魅力をさらに幅広く訴求できると思うので、今後はより積極的な観光誘客を図っていきたいと考えています。
◆五戸町の概要
人口/15,636人(男性7,557人、女性8,079人)
世帯数/7,004世帯
※令和6年2月1日現在
古くから馬産地として知られ、米、りんご、野菜を基幹作物として葉たばこ、畜産等との複合経営による農業が基幹産業であるが、八戸地区新産業都市の指定を受けて以来、地蔵平工業団地に企業誘致を進め、農工併進の町として発展の一途をたどっている。
(五戸町ウェブサイトより)
◆五戸町へのアクセス
https://www.gonohe-kankou.jp/access/
交通のご案内
- JR八戸駅から車で20分
- 三沢駅から車で40分
- 三沢空港から車で50分
- 青森空港から車で120分(みちのく有料道路経由)
- 八戸ICから車で30分
付近の主な観光地へのアクセス
- 十和田湖まで車で70分
- 奥入瀬渓流まで車で50分
- 八戸種差海岸まで車で60分
- 小川原湖まで車で80分
- 八甲田山(酸ヶ湯)まで車で80分
バス・タクシー
- 岩手県北自動車㈱南部支社五戸営業所 0178-62-3211
- 三八五観光ハイヤー 0178-62-3141
- 平和タクシー 0178-62-3271
- よつばタクシー 0178-62-5040
(五戸町観光協会ウェブサイトより)