2024
10/01
魅地探索 山形県西川町
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魅地探索
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山形県
全国的に有名な春夏スキーのメッカ。温泉郷や大噴水、近年はサウナも人気!
西川町は最寒月の平均気温がマイナス2.3℃、降水量も多く、全国有数の豪雪地帯として知られる。そのため月山スキー場は冬場はほとんど営業できず、逆に4月上旬から7月ころまで雪が残るため、昭和の時代から春夏スキーのメッカとして知られていた。
時代が昭和から平成に移り変わったころ、平成元年になって月山の山あいに温泉が湧き出たことから、月山志津温泉として徐々に観光開発が進んだ。さらに平成2年11月に、町内を流れる寒河江川をせき止めた寒河江ダムが完成し、それに伴って人造のダム湖である月山湖が生成。温泉郷と湖が相次いで誕生したことで、その後の西川町内で観光産業が発展する礎が築かれた。観光の目玉として同時期(平成2年)に完成した月山湖大噴水は、高さ112メートルと日本最大の噴出能力を誇り、現在でも4~11月までの毎日、平日は10~16時、休日は10~17時までの間に毎時1回の頻度で噴水が噴射される。ライトアップなどのイベントも盛んに行われる人気スポットとなっている。
名水百選にも選ばれる水質の良さから、町内ではそばづくりが盛んに行われており、月山の山間で採取できる山菜やきのこと合わせた料理が観光客に喜ばれている。近年は地酒や地ワイン、地ビールなども知られるようになった。
また、昨今のサウナブームの中で、町内にはサウナ施設のオープンも相次いでいる。「道の駅にしかわ」に隣接した「水沢温泉館」などの常設施設のほか、大自然を満喫できる移動式サウナも好評で、西川町の新たな観光資源として注目されている。
“ととのうなら西川”。自然の中でサウナ体験ができる町
西川町観光課観光係
谷畑智將氏
西川町は山形県の中央に位置する人口4,585人の小さな町で、総面積のほとんどが森林で占められています。町内には出羽三山の一つである月山や、朝日連峰の大朝日岳などの名峰が連なり、その恩恵として、日本百名水に選ばれた月山自然水や、山菜王国西川の誇る山菜やキノコなどがあります。
大自然に囲まれた西川町はアウトドアアクティビティの宝庫です。トレッキングやキャンプ、カヌーや渓流釣りなど多くのアクティビティを楽しめます。特に月山中腹にある「月山夏スキー場」は4月にスキー場開きが行われ、雪が解けきる7月前まで楽しむことができます。
冬の西川町は「隠れ積雪日本一」を標ぼうし、その豊富な雪資源を使ったイベントとして、雪で旅籠の街並みを再現する「雪旅籠の灯り」などを行っています。冬のアクティビティも豊富で、月山スノーランドではチュービングや雪上バナナボートなどの雪遊びやスノーアクテビティを楽しむことができます。
また、西川町は「ととのうなら西川」をキャッチコピーとし、町内温泉施設の一つ水沢温泉館では、月山の雪解け水を使った超軟水の水風呂やセルフロウリュなどが楽しめます。さらに、移動式のトレーラーサウナやテントサウナ、バレルサウナなどを活用し、自然の中でのサウナ体験やダムダイブ体験などで、若年層の交流人口拡大に力を入れています。
加えて、NFTやAI・メタバースを役場が率先して導入することで、若者や企業に興味を持ってもらい、町内・町外問わずに関係人口を広げていくことで、令和5年度の人口の社会的減少のプラスマイナス0を達成することができました。
西川町は豊かな自然、おいしい食べ物、豊富なアクティビティ、そして温かい人々のホスピタリティが揃った魅力的な観光地です。一度訪れるとその魅力に惹かれ、何度でも訪れたくなる町です。
皆さんもぜひ、西川町の素晴らしさを体験しに来てください。
◆西川町の概要
人口/4,585人(男性2,240人、女性2,345人)
世帯数/1,801世帯
※令和6年8月1日現在
デジタル住民:691人
西川町は、昭和29年10月に西山村、川土居村、本道寺村、大井沢村の4カ村が合併して誕生しました。町名は、西山村、川土居村の両村が設置した西川中学校組合の名称に由来します。
山形県のほぼ中央、県都山形市の西方32キロメートルに位置しており、磐梯朝日国立公園の朝日連峰や月山とその支脈に囲まれています。総面積の95%が山地で占められ、平地は町を流れる寒河江川沿いとその支流沿いにわずかに広がっており、可住地面積は12.57平方キロメートル(約3%)しかなく、また、県内有数の豪雪地帯で、多い地区では5メートルを超える積雪があります。
町のシンボルでもある月山では春、夏スキーを楽しむことができ、毎年4月上旬から7月下旬までの間、約15万人のスキーヤーやスノーボーダーで賑わいを見せています。
(西川町役場ウエブサイトより)
◆西川町へのアクセス
(西川町ウェブサイトより)