2024
07/01
魅地探索 佐賀県吉野ヶ里町
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魅地探索
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佐賀県
弥生時代の歴史的遺跡を擁し、茶葉栽培発祥の地としても知られる
吉野ヶ里遺跡は弥生時代の集落跡地で、1986年から行われた発掘調査によって発見された。日本一の規模を誇る環壕集落のほか、墳丘墓や物見やぐら跡といった歴史上重要な遺構類が発見されたことで、その名が全国に知られるようになった。現在は遺跡の周辺部が吉野ヶ里歴史公園として整備されており、多数の出土品や復元された遺構類が展示され、多くの観光客が訪れている。毎年10月下旬には、「吉野ヶ里ふるさと炎まつり」が2日間にわたって開催される(2024年は休止の予定)。古代から文明の発展に深く関わってきた“炎”をテーマとしたイベントで、吉野ヶ里歴史公園のライトアップや、古代衣装のいでたちをして公園内を練り歩くたいまつ行列、送り火などが行われる、吉野ヶ里町最大のイベントであり、昨年は2日間で約2万2,000人が来場した。
吉野ヶ里町は茶の産地としても知られているが、他にもたけのこやアスパラガス、いちご、臭いが少ない吉野ガーリックの産地でもある。また近年は猪肉を中心としたジビエ料理の普及にも町を上げて取り組んでいる。これらの特産物を揃えた道の駅、吉野ヶ里さざんか千坊館も、吉野ヶ里歴史公園に次ぐ町内の観光スポットとなっている。
一方、2020年にオープンした複合アウトドアパーク「アドベンチャーバレーSAGA」は、広大な土地を活用した「ジップトリップツアー」や、多目的フロートレイル「トレイルアドベンチャー」などを擁した西日本最大級の規模を誇り、町内の新たなレジャースポットとして注目を集めている。
自然と歴史の町 吉野ヶ里町へ
吉野ヶ里町 商工観光課 商工観光係
中島 章太氏
吉野ヶ里町は、JR吉野ヶ里公園駅と長崎自動車道東脊振インターチェンジを有することから交通の利便性が良く、遠方から来訪しやすい町です。
豊かな自然と歴史が本町の魅力であり、何といってもまず訪れていただきたいのは「吉野ヶ里歴史公園」です。弥生時代の建物である「物見やぐら」や「竪穴住居」や集落を囲む環壕・城柵等が復元され、往時の暮らしの風景を見ることができます。
また、「火おこし」や「勾玉づくり」、「親魏倭王」印製作などといった、子どもから大人まで楽しめる弥生時代の生活の体験プログラムが豊富にあります。ぜひお越しいただき、古代を体感ください。
次に脊振山の豊かな自然を利用したアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー・吉野ヶ里」のご紹介をします。2020年にオープンした本パークは山から山へ最長約270mを滑り降りる「ジップトリップ」やマウンテンバイクが楽しめる「トレイルアドベンチャー」など様々なコンテンツを楽しむことができます。 西日本最大の本施設アウトドアパークにて、ダイナミックでスリリングなアクティビティーを体験ください。
屋外で自然や歴史を満喫した後は、佐賀平野を一望できる天然湧き水かけ流しの「ひがしせふり温泉山茶花の湯」にて旅の疲れを癒すことができます。また当温泉には、吉野ヶ里町の特産品である「栄西茶」を使用した「栄西の湯」があり、本茶特有の爽やかな香りを堪能できます。
加えてお立ち寄りいただきたいのは、吉野ヶ里町産を中心とした旬の野菜や果物、スイーツなどを豊富に取りそろえる、道の駅吉野ヶ里「さざんか千坊館」です。景色の良い場所でお食事も可能ですので、お土産の購入に加えてお食事もお楽しみいただければと思います。
ぜひ、自然と歴史の町 吉野ヶ里町へお越しください。
◆吉野ヶ里町の概要
人口/16,161人(男性7,889人、女性8,272人)
世帯数/6,792世帯
※令和6年5月1日現在
吉野ヶ里町は、佐賀県の東部に位置し、東は三養基郡、北は脊振山地を隔てて福岡市、南と西は神埼市と隣接しています。地形は、田手川の源流部や成富兵庫茂安の偉業である蛤水道を有する脊振山地からなる北部の山間地域と、同河川が潤す肥沃な平野からなる南部の穀倉地帯とに分別される、縦に細長い形を成しています。
気候は比較的温暖多雨ですが、冬季には山間部では路面凍結や積雪を見るなど、四季の変化がはっきりした地域です。
(吉野ヶ里町ウェブサイトより)
◆吉野ヶ里町へのアクセス
(吉野ヶ里町ウェブサイトより)