2022

04/05

早い段階から介護のプロに頼ることで、介護費が用圧縮できる!

  • 介護

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川内 潤
NPO法人となりのかいご代表理事

隣(となり)の介護(18)

介護相談を受けていると、“介護とお金”に関する質問を受けることも少なくありません。そこで、家族だけで抱え込んで「多額の介護費用が必要となったケース」と、早い段階から介護のプロに頼ることで介護費用を圧縮したケースを見てみましょう。

多額の介護費用が必要となったケース1:

<一人暮らし父親の心筋梗塞再発を心配して、見守りに月100万円の負担>

介護費用を圧縮したケース1:

<早い段階から介護のプロに頼り、高齢となった親の生活リスクとの付き合い方を知り、月5,000円の負担>

多額の介護費用が必要となったケース2:

<「まずは家族で」と支えた結果、高額な民間老人ホームに入居。入居金500万円、25万円/月の負担>

介護費用を圧縮したケース2:

<物忘れのサポートは家族だからこそ難しいことを知り、安心して任せられる介護体制を構築。月5万円の負担>

上の例からも、早い段階から介護のプロを頼ることがいかに重要で、それが介護費用の圧縮に繋がるということがわかっていただけたと思います。

また介護相談では、「多額の介護費用が必要となったケース2」のような「老人ホーム」に関する相談が増えています。そこで、この問題についても考えてみましょう。

  • 「まずは家族で頑張ってから考える」ではダメなのか?

大切なのは、心に余裕があるうちから「老人ホーム」の見学や申し込みをすることで、「いざとなったら、老人ホームがある」と介護する人の心に余裕を作り、最後まで良好な親子関係を保つように努めることです。希望者が多数で待機期間が必要な「特別養護老人ホーム」は、入居基準の要介護3になった時点で申し込むことをおすすめしています。

  • 「老人ホーム」入所の検討はプロと一緒に

老人ホーム入所に関することも、介護のプロとして客観的に関わってきたケアマネジャーと一緒に考えていきましょう。「親を老人ホームに入所させていいのか?」など、ケアマネジャーに悩みをぶつけてみることも、お互いの信頼関係づくりに繋がります。また、介護サービスの組み換えやご家族の介護に対する考え方次第では、在宅介護を継続できる場合があります。

  • 老人ホーム入所の前にするべきこと

入居してからの生活を穏やかにするためには、外部のサポートを受けて生活する日々に慣れる必要があります。そのために、早い段階から地域包括支援センターに相談をして、適切なタイミングでの介護サービスの利用を検討しましょう。

「親が何を望んでいるのか」を知ることは、本当の意味で親にとって良い選択は何か考える大きなヒントになります。「自分は〇〇を大切に生活したいけど、父さんはどう思っている?」といった対話や、ケアマネジャーなどの客観的視点を借りて、じっくりと深堀していくことが重要です。

  • よりよい老人ホームを選ぶ方法とは?

焦ってすぐに入居できる老人ホームを探すと、質の高い人気がある老人ホームと出会うのは難しくなります。コロナ禍で見学に制限があっても、相談員としっかり話をして、情報収集をしましょう。

見学に行かれる際は、私が介護相談などでご家族と一緒に老人ホームを探してきた経験より作成した“よりよい老人ホーム選びの5カ条”を参考にしてください。