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災害時だけでなく地域で心のケアを

関口 優樹 さん

医療介護系学生団体Mi

東京医療保健大学

医療系学生インタビュー(17)

人に寄り添う看護師を見て格好いいと思った

――看護師になろうと思ったきっかけは?

関口 母親が看護師だということが一番大きいです。小さいころに通っていた保育所が、母親が働いている病院の隣にあって、よく病院と行き来していました。身近に看護師がいたこと、そしてそれを見ていて人に寄り添う看護師が格好いいなと思ったことです。

――災害コースに通われているそうですが、どんなことをされているのでしょうか?

関口 主に4年次で災害看護に関しての授業と実習があります。他には、災害医療センターで毎年行っている避難訓練に参加することができます。この病院には、災害派遣医療チームDMATの事務局があるので、本格的な訓練を実際に見ることができました。リアルな外傷を化粧で再現するムラ―ジュも体験できて、とても勉強になりました。

――なぜ災害コースに入ろうと思われたのでしょうか?

関口 大学を決める時が東日本大震災から3年目で、心のケアが大事だと言われていました。私も心のケアに興味があったので、災害の心のケアを学びたくて災害コースに入りました。今は大学生活を送っていく中で、災害という特別なことではなく、地域のような身近なところで心のケアやメンタルヘルスをやっていきたい、という方向に変わってきました。

――学生生活はどのように過ごされていますか?

関口 今3年生なので実習が終わってゼミに入るところで、授業はほとんど終わっています。実習は大変なのですが、とてもやりがいを感じますし、心から看護が好きだと思います。

また、Mi(ミー)という医療系学生団体で活動をしています。Miは主に学生の自己分析と、イベントの企画等を行っている学生団体です。やりたいことが分からない、やりたいことはあるけれどやり方が分からないという学生に対して、自己分析や企画を通して最初の一歩を踏み出せるよう応援しています。

――具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?

関口 まずテキストを用いて学生の自己分析を行います。それによってやりたいことが見つかったら、自分の興味のある分野で交流会や講演会などのイベントを企画してもらいます。この前は、食と災害に興味のある学生が、原発事故の被害に遭った福島の飯舘村に行って食を学ぶ、というイベントを行いました。

――Miで今後どのような活動をしていきたいと考えていますか?

関口 今も学生に経験する場を与えていこうとは思っているのですが、なかなかできていない部分もあるので、もっと経験の場を私からどんどんつくっていきたいと思っています。また、医療系の学生だけで固まっている部分があるので、もっと他分野を巻き込んでいこうと思っています。

――その他に活動はされていますか?

関口 社会的マイノリティーの可能性を広げるための情報発信をしている、NPO法人のメディアでインターンをしています。また、メディアに出ていただいたLGBTの方や、うつ病の支援をしている方をお呼びして、講演会と交流会を含めたイベントなどを行っています。私はニュース記事のピックアップや、イベントの広報のお手伝いをさせていただいています。

出会いと新しいことへの挑戦を大事に

――影響を受けた出会いはありますか?

関口 Miとの出会いです。1年生の時は好奇心旺盛で、災害医療や国際医療など幅広く学んでいたのですが、結局自分は何がやりたいのだろうと迷っていました。そんな時にイベントでMiに出会ったんです。Miはアウトプット、経験を通した学びを重視しています。1年生のころはインプットが多かったんですね。講演会などいろんな所に行っていろんな人とつながれたことはとても良かったのですが、Miと出会ってから、経験していかないと分からないことがある、ということを学びました。

――どのような看護師になりたいですか?

関口 将来的には訪問看護の形で、地域で働きたいと思っています。看護ではその人の個別性、生活背景を大事にすることが重要視されるのですが、病院の中では限界があります。病院では治療が優先されるので、なかなかその人の生活背景まで見ることができません。私は、その人の生活や歴史を大事にして、本当にその人がやりたいことや、その人の幸せと向き合っていきたいので、訪問看護師として地域に出ていきたいと思っています。

――医療系学生にアドバイスはありますか?

関口 いろんな人と出会いにいくということが大事だと思います。私も1年生のころはいろいろ迷って、いろんな所に行ったりしたのですが、その出会いから自分のやりたいことがどんどん広がっていきました。いろんな人との出会いは、学生だから、時間があるからこそできることだとも思います。そして、Miでの実践的な学びの場を通し、何かに挑戦することの大切さに気付きました。何か一歩踏み出してみる。一歩踏み出すということは、怖いことではあるけれども大事だと思いますね。

 

ドクターズプラザ2017年5月号掲載

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