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患者さん目線の医師になりたい

梅本 美月 さん

日本医科大学医学部

医療系学生インタビュー(3)

医学部以外の学生とも交流し、世界を広げる

さまざまな人と交流する学生生活

―医師を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか。

梅本  子どもの頃は、ぬいぐるみと病院ごっこでよく遊んでいました。その時から漠然と医師には憧れていたのでしょうね。手塚治虫のマンガ『ブラック・ジャック』が好きで、病院という場で医師として人を助けたいという思いもありました。それで、医学部を目指していたという感じです。

―学生生活はどのような感じですか?

梅本  1年生のころは教養科目ばかりで、大学生活がスタートした喜びもありお昼休みなど横浜に友人たちと遊びに行ったりと時間に余裕がありました。2年生では解剖が始まりいよいよ医学の学問のスタートに立ち、毎日1限から夜遅くまで実習し週末にはレポートを書いてと、忙しくかなり大変でしたが充実した生活でした。3年生になった今ではさらに医学を深く学べて授業も楽しいですし、文献を検索し知識が繋がったりするとワクワクしますね。自分の興味がある学問をひたすら勉強できるのはとても幸せなことだと思います。

―医学部の講義で面白いと感じるものはありますか?

梅本  生理学と薬理学が好きですね。生理学はなぜこういう症状が起きるのかというメカニズムを学びます。薬理学も生理学を理解した上で、薬物を覚えていくので楽しいです。メカニズム系の分野は、「なぜ」「どうして」とあれこれ考えるのが面白いですね。

―逆に苦手な分野はありますか?

梅本  解剖はひたすら「ここの筋肉は何筋」と覚えなければいけないので、大変ですね。解剖実習自体は、筋肉や神経などがどこにあるのかを実際に目で見て確かめられるのが面白いんですが、暗記が苦手で……。

―勉強以外はどうですか?

梅本  大学の医学部サッカー部に所属し、マネージャーとして週2〜3回部活に参加しています。その他、医療系のゼミの勉強会に出席したり、医療学生中心に活動している「医療学生ラウンジ」や「研修医・医学生ネット」のメンバーとして勉強会を企画開催したりしています。また、私の通っている医学部は単科大学なのでどうしても医学部の友人に偏りがちなので、いろいろな学部生が集い教養を深める「Primo」では、英語の朝活をしたり、読書ゼミ、TOEFLの合宿に参加したりと活動しています。もちろん、大学生っぽく友人と食事に行ったりと、1日の生活は結構忙しいですよ。なるべく自分の世界を広げて、いろいろな価値観の人と話したりすることは様々な患者さんときちんとコミュニーケーションが取れる医師になるためにも必要なことではないかなと思っています。

―サッカーは自分でするのではなく、マネージャーですか?

梅本  はい。体を動かすのは好きなのですが、中高校時代もバスケ部に所属しほとんど毎日練習があり部活一色でした。大学ではもっと自由に活動しさまざまな人と交流したいと考えていたので部活動はかなり悩みました。でも運動部を見ると何かワクワクするものがあり、プレーヤーとしてではなくマネージャーとしてやってみるのも勉強になるかなと思い、あまりサッカーのことは分からなかったのですが入部しました。中高時代の友人や家族にはびっくりされました。マネージャーとかのタイプの人間では全くないのですが、先輩方や選手の皆さんに支えられ何とかやっています。

患者さんの不安にとことんつきあう医師に

―印象に残った出来事や出会いはありますか?

梅本  交流会で知り合った先輩から誘われた、ワークライフバランスの勉強会に参加したことでしょうか。以前に比べれば女性医師も多くなっていますし、女性医師が働きやすい環境もすごく整えられているとは思うんですけど、まだまだ託児所などがない病院も多く、結婚や出産を経て働き続けるには厳しいところはあるのかなと。学生のうちに自分が働きやすい環境の病院を調べてみる必要がありそうです。

―将来は何科に進みたいですか?

梅本  尊敬する医師が小児科の先生なので小児科には興味があります。ワークライフバランスから考えますと、眼科や皮膚科など急に呼び出されることが少ない科なので、先輩の女性医師で家事や育児と両立していらっしゃる方が多いようなので、この二つの科は気になります。ただ実習とか研修に行き全く変わってしまうかもしれませんが。

―将来こんな医師になりたいという理想像はありますか?

梅本  小学生の頃に、難しい専門用語を使わずに、出来るだけ噛み砕いて説明してくださる医師にかかったことがありました。私が尊敬する憧れの先生です。その先生のように、自分目線ではなく、患者さん目線を持った医師になりたいですね。それと、患者さんが納得できるまで「質問はありますか」と聞くことのできる医師になりたいです。私はよく、祖父母の通院に付き添うのですが、祖父母はいつも通院前に自分でいろいろと調べて、「薬が変わったけれどこれで大丈夫かな」「こういう症状だけど本当はどうなんだろう」と不安を抱えているんです。でも、いざ診察してもらうと、医師の話を遮ってまで聞くのは難しい。だから、私が診察の時に「医学部生なので教えてください」と言って医師に質問します。それで不安が解決すると、症状も本当に良くなるんだなと、祖父母を見ていると実感しますよ。まさに「病は気から」です。だから、病気を治すだけではなくて、患者さんの不安も取り除いてあげられるような医者になりたいですね。

ドクターズプラザ2014年9月号掲載

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