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患者さんに寄り添う医師に

西村 有未 さん

Medical Future Fes

東京大学医学部

医療系学生インタビュー(2)

いろいろな人と関わり医療に生かしたい

将来の医療を考えるイベントを企画

―医師を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか。

西村  医学部に決めたのは高校3年の春です。それまでは、理系で、生涯学習ができるような職業がいいな、と考えていました。中学校、高校は優秀な人が多い環境にいたので、自己評価が低い時期があったんです。それもあって、「人のためになっている」というやりがいを感じられる仕事がいいと思い、一番わかりやすい” 人の命を救う“医師という仕事を選びました。

―今はどんな生活をされていますか?

西村  朝は英語のレッスンをしてから病院へ。夕方まで実習をした後は、日によってバイトに行ったり、勉強会に参加したり、運動をしたり、イベントなど企画の打ち合わせをしたりしています。大学の実習では班に分かれて各科を回りながら、患者さんを受け持って問診や診察をさせていただき、カンファレンスで発表します。教室での勉強と違うことが多く、実際の症例を見て理解が深まって行くのが面白いです。

―イベントの企画とは?

西村 「メディカルフューチャーフェス2014」という医療系学生の文化祭のようなイベントを企画しています。普段あまり交流する場がないので、将来の医療を良くしようという想いを全国の医療系学生がみんなで共有できたらいいな、と。医療系学生や医師によるTED形式のプレゼン大会、医療系ミスコン、全国の医療系団体や企業によるブース出展・ワークショップなど様々な企画が進行中です。病院の院長先生を招き、医療系アプリの開発コンテストを開催したり、スポーツ界と医療界での「チームビルディング」についてディスカションしたりする企画もあります。もちろん、一般の方もウエルカムです!

医師を目指す女性をサポートできる存在に

―昨今、医師不足と言われますが、特に女性医師の不足の問題等について考えることはありますか?

西村  ある教授から「最近男の子が外科になりたがらないから、女性が頼み」と言われたことがあります(笑)。医学部生の約4割は女性。数は増えているのですが、現場は男性中心の昔の働き方がそのまま残ってしまっている。それが問題だと思います。大学では、医師である先生と勉強の話はするのですが、どういう生活をしているのか、共働きなら夫婦でどのように助け合っているのか、出産の時、キャリアはどうしたのか、そういう話をなかなか聞く機会がないんです。講演等も、現在も育児と仕事の両立を奮闘中という方ではなく、一段落しました、という方が多い。でも一段落した後だと、記憶の中で美化されている部分もありますよね。そこで、学生が現役の医師から話を聞ける場を作ったり、男女共同参画シンポジウムのお手伝いなどもして、女性医師のキャリアパスの改善を考えています。

―「この人に会って変わった」という女性医師との出会いはありましたか?

西村  ハーバード大学に留学した経験を持ち、お子さんが5人いるという女性医師の方との出会いです。私が女性医師問題の活動をするきっかけになった先生でもあります。それまでは、仕事も家庭も中途半端になってしまうのではないかと、両立に対して漠然とした不安がありました。でも、彼女はいつもポジティブで母であることを生かして働いていて。こういう女医さんになりたいって思いました。

―海外で活躍されている女性医師もいらっしゃいますよね。

西村  私も、ミャンマーなどで活動するNPOのお手伝いをさせていただいたことがあります。日本の医療は、ちょっと過剰な側面もありますよね。少しでも健康という軸から外れると、医療を受けて健康に戻す。ミャンマーでは、健康じゃないことが当たり前の中で、生きるために医療を必要としている。また違うやりがいがあると感じました。自分が行くというよりは、途上国医療に関わる人を増やすための体制作りができれば、と思っています。大学のゼミではビジネス業界で女性を活用する例も勉強したのですが、他のビジネス業界で当たり前のことを、医療界でも当たり前にしたい。そんな風にいろいろな人と関わって、視野を広げて医療に生かしていきたいです。

―将来はどんな医師になりたいですか?

西村  内科系に興味があって、慢性疾患を扱う科を希望しています。患者さんとお話するのが好きなので、長い期間、患者さんに寄り添いたいと思っています。また、女性医師支援も何らかの形でやりたいです。今でも学生に講演をする機会があるんですけど、自分が実践してないと説得力がないので……。自分も女性医師として仕事と家庭を両立し、医師を目指す女性を勇気づけ、サポートできるような存在になりたいです。

 

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