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北海道から「蘇生の輪」を!

松下 広 さん

EZOLS/北海道救急医療研究会

旭川医科大学 医学部医学科

医療系学生インタビュー(13)

ワークショップを通じて救命措置の知識を広める

救急医の講演を聞いたのがきっかけ

―医師になろうと思ったきっかけは何でしょうか?

松下 浪人の時に、救急医の先生の講演を聞いたのがきっかけです。救急医の先生が人を救うことの重みと素晴らしさを親身に話してくれたことに感動し、救急医になりたいと思いました。

―普段の生活はどう過ごされていますか?

松下 EZOLS(エゾリス)という北海道の救急医療のサークルの代表をしています。その他に、軟式テニス部と、合唱部に入っています。

―EZOLSとはどのような団体ですか?

松下 北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学の3大学合同の救急医療サークルです。旭川支部と札幌支部で分かれていて、合わせて70人程度で活動をしています。月に2回あらかじめ考えたテーマについて語り合うという勉強会を各大学で行っています。EZOLS全体では、応急救護のボランティアや、BLSという一次救命処置、心臓マッサージやAEDについての講習を行っています。最近では先生をお招きして外傷やITLSなどの勉強会もはじめています。

―全国規模のイベントはありますか?

松下 ICLSというワークショップがあります。BLSという一次救命処置と、ACLSという救急車で病院に運ばれた後、最初にする二次救命処置、そのBLSとACLSの二つを勉強しようという会です。北海道では年に1回、全国では年に2回、開催しています。全国規模の場合、約100人の参加者があります。参加した学生がその後、インストラクターとして全国各地のワークショップに参加し、経験を積んでいく、という感じで活動を行っています。

―全国規模のイベントだと、準備も大変なのではないですか?

松下 そうなのです。機材や場所の確保、参加者やインストラクターの交渉で半年近くかかります。しかし、それによっていろんな大学との交流もできますし、医学生間のつながりもできます。医学科だけではなく、保健学科の学生や、北海道からは天使大学や北海道医療大学などの医療系全体の学生が来てくれるので、道内でも様々な人たちと交流ができ、いろいろな話が聞ける、面白い勉強会だと思います。

―救急を専門にしたい学生はそれほど多くはないのではないですか?

松下 今は内科に行きたいという人が多いですね。外科も嫌だという人が結構多いですよ。これは、恐らくコストパフォーマンスの問題だと思います。内科の方が外科に比べ勤務時間が区切ってあるので、勉強ができて、休みもあって、お給料ももらえる。外科は勤務時間が長くて、それでいてお給料は内科と同じなので。外科に関しては、自分の興味がないと難しいかなと思います。特に救急はどんな時でも呼び出される、大変な科ではあるのですよ。

救急措置を一般の人に伝える経験を積みたい

―将来はどのような医師になりたいですか?

松下 最初から救急に入るのではなく、循環器内科に行ってから救急医になろうと思っていましたが、今は専門医制度が新しくなっているので、今後様子をみて専門医を何にするか決めようと思っています。救急だと、外科手術も必要ですので、外科の手技も、これから救急の先生とも連絡を取りながら、勉強をしていきたいと思っています。実際、手技をできない研修医がいる、という話も聞くので、そのような医師にならないようにしたいです。将来救急をやるのであれば、座学だけでは足りないと思っています。そういうところは今のうちに勉強したいな、と。

―学生のうちにいろいろな経験をしておくことも大事ですね。

松下 私もそのように思い、救急のサークルに入りました。応急救護のボランティアでも、介護施設での措置や、てんかんの発作時の措置など、講習をする団体や人によって目的も全然違います。今のうちからどのように教え、伝えたら良いのか経験を積んでいけば、医師になった時、この経験を生かして学生にどのように講義したら良いか分かるようになると思います。

―読者の方(医療系学生)にメッセージをお願いします。

松下 もし一般向け講習会の開催をご希望の団体があれば、ぜひとも連絡をお願いします。声を掛けてくだされば、いつでもお伺いします。EZOLSのメンバーも募集しています。詳しくはフェイスブックを御覧ください。僕個人としては、将来は北海道の救急に行きたいと思っているので、北海道からもどなたかお声を掛けて頂ければ嬉しいです。

2ndALL北海道ICLS-WS全体写真

ドクターズプラザ2016年9月号

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