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他大学の学生との交流で幅広い視野を!

北野 里紗 さん

KeMA

防衛医科大学校医学科

医療系学生インタビュー(37)

学生生活の中で、医師として目指す姿を模索する日々

――どのような経緯で医学部への進学を志すようになったのですか?

北野 中学生の頃、テレビで放送していた医療ドラマに憧れたのはきっかけの1つですが、一番大きかったのは周りの影響だと思います。友人や先生などの間で「勉強を頑張っている人たちは医学部を目指す!」という雰囲気があったんです。また、親からも「医学部に入っておけば安心」としばしば言われました。正直、最初はあまり深く考えずに決めたと思います。
大学に入学してからは、抱いていたイメージと違うなという印象もありましたが、その分、どんな医師になりたいのかと6年間ずっと考えることができました。

――進路を決めるにあたって、影響を受けた人や言葉などはありますか?

北野 高校生の時、お世話になっていた先生に、私があまり深い考えを持たずに医学部を目指していたことについて「本当にそれでいいの?」と突っ込まれた言葉が強く印象に残っています。それは受験の直前だったので方向転換はできなかったのですが、大学に入ってから「自分はどういう医師になりたいか?」ということを真剣に考えるきっかけになりました。
それと、2年前に厚労省にインターンで行った際、厚労省の方が、「自分にできる最大限の社会貢献がしたいという思いで働いている」とおっしゃっていたことがとても印象に残っています。すごく素敵な心掛けだなと思い、私もそのような視点で、将来の展望について考えるようになりました。

――他大学の学生との勉強会をされているとのことですが、どのようなきっかけで始めたのですか?

北野 私の大学は単科大学で学生の数も少ないので、寮生活が始まると、視野が狭くなってしまうように感じる部分があり、息苦しさのようなものも感じていました。ちょうどその時、部活の先輩の紹介でAMSAという学生団体を知りました。AMSAはアジアの保健医療の向上を目指した、世界に27支部ある組織です。年に2回開かれている国際会議に2度参加させてもらい、海外の医学生、日本の他大学の医学生と交流して、視野が広がりました。この活動を通して、さまざまな人と関わり、いろいろなことにアンテナを張ることは、とても刺激的で楽しいと感じ、そこから学外の活動でも興味を持ったものには積極的に挑戦するようになりました。
環境や周囲の理解、サポートにも恵まれ、AMSAの活動や、厚生労働省のインターンシップ、短期の海外研修等、振り返れば6年間通していろいろなことに挑戦してこられたかなと思います。学年が上がって医学の勉強が本格化してからは、総合診療に興味を持つようになり、KeMAという勉強会に携わるようになりました。

――KeMAというのは、どのような団体なのでしょうか。

北野 KeMAは、3年ほど前に誕生した、関東の医学部生が集まる勉強会サークルです。楽しかった! 勉強になった! 友達増えた! の3つを目標に掲げており、スタッフ自体は50名くらいです。参加者は、毎回各大学から希望者が集まる形で、年に5、6回、勉強会を開催しています。基本的には総合診療の勉強会で、さまざまな大学の学生達が交流しながら学習を行います。高学年の学生が発表を行うこともあれば、先生をお呼びして、レクチャーをしていただくこともあります。少ないときでも30人、多いときは100人以上集まり、その中で幾つかのグループを作り、ディスカッション等を交えながら進めていきます。

さまざまな人との交流から得るものを大切に

――将来的にはどのような医師を目指していますか?

北野 卒業後9年間は海上自衛隊に勤務することになっています。その後は、まだ未定ですが、自分が防衛医大出身ということも生かしつつ、ここまで育ってきた環境に対して、できるだけの恩返しをしていきたいです。
希望の診療科は小児科ですが、その中でも今一番興味があるのはプライマリ・ケアの分野です。まだ具体的ではありませんが、医師の診療能力や行政面の環境整備を通して、患者さんの病気や状況の悪化を未然に防げれば、という気持ちが頭の片隅にあります。時代は変化していくので、柔軟に対応しつつ、変化をより良い方向に生かせたらなとも最近思っていることの一つです。

――なぜ小児科なのですか?

北野 昔から子どもが好きで、自分が小児科で働いているイメージが一番付きやすく、直感的に選んだというのが一番かもしれません。女子であることを、少しでも良い方に生かして、患者さんやその家族に寄り添えるのではないかとイメージしたのも理由の一つです。

――最後に、医師を目指す後輩へメッセージをお願いします。

北野 6年生になり、たくさんの人や後輩たちと関わる中で何となく感じることは、「何か物事に真剣に向き合った分だけ、人は成長するのでは」ということです。部活でも課外活動でも何か学生のうちに、やりたいことを後悔のないようにやり抜くことは、必ず自分の糧になると思います。それと同時に、できる範囲でいいので、視野を意識的に広く持つことをお勧めします。他大学・多職種の人と交流するというのはその手段の1つに過ぎませんが、学生だからこそ自由にいろいろなところに顔を出せると思うので、積極的にその機会を生かしていと、そこには自分の見たことのなかった世界やチャンスが広がっているかもしれません!

ドクターズプラザ2020年1月号掲載

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