2025
04/01
魅地探索 埼玉県上尾市
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魅地探索
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埼玉県
都心からのアクセス良好で、暮らしやすさにも定評のある穴場スポット!
その市域形状が「蝶が羽根を広げたようなかたち」に見える上尾市。蝶の胴体部分に当たるのが、市域を南北に縦断するJR高崎線と国道17号である。現在、国道17号の慢性的な渋滞緩和のため新大宮上尾道路の建設工事が進められており、開通すればさらなる発展が期待されているエリアだ。
江戸時代に宿場町として栄えた上尾には多くの民話や伝承が残っており、相頓寺の虎御石という石碑にまつわる話や、旧中山道上尾宿の総鎮守氷川鍬神社をはじめ古刹などが市内に点在している。また、県内では珍しい乳牛の酪農を行っている榎本牧場では、新鮮な牛乳を使ったジェラートやヨーグルトの販売はもちろん、牧場体験やバーベキューなども楽しめるとあって、休日には関東近県から多くのサイクリストが訪れる。
そんな上尾市では近年、新たな名物として「上尾串ぎょうざ」の周知に注力しており、現在は市内外23の飲食店で「上尾串ぎょうざ」を扱うほか、昨年4月には「上尾串ぎょうざフェス」を開催。用意した“上尾串ぎょうざ”が数時間で完売するほどの盛況ぶりで、今年も開催を検討しているという。

上尾串ぎょうざ(写真提供:上尾市観光協会)
桜の名所である上尾丸山公園で行われる3月の「上尾さくらまつり」と6月の「あげお花しょうぶ祭り」、毎年11月に開催され10万人近くが来場する「あげお産業祭」などイベントも多彩で、首都圏住民にとっての穴場観光スポットとなっている。

あげお花しょうぶまつり(写真提供:上尾市観光協会)
また、女子バレーボールSVリーグに所属する「埼玉上尾メディックス」は地元で人気が高く、市内で試合があるときには対戦チームのファンも多く集まって盛り上がりをみせる。
いまのイチオシは「上尾串ぎょうざ」。スイーツ風、おでん風など多彩な味が魅力です!
上尾市観光協会
事務局長
小島浩志氏
上尾市は、業界トップシェアを誇るメーカーやグローバルな事業展開をする企業が工場や拠点を構えており、まさに世界に向けた日本のものづくりを支える街といえます。しかし、その一方で、これまで目立った観光資源がありませんでした。そこで観光協会では、市内にある歴史遺構や街並みに触れながら買い物や飲食を楽しんでいただく、「みる」「する」「しる」の体験型都市観光に注力しています。
中でも大きな期待をもっているのが新グルメ「上尾串ぎょうざ」です。元々、2013年に開催された「あげお産業祭」においてご当地グルメとして誕生しました。その後アレンジを加え、中の餡(あん)とそれを包む皮はどんな材料でもOKとルールを緩和しました。現在ではスイーツ風やおでん風の“串ぎょうざ”など、多彩な味と個性で、ご当地グルメとして人気を博しています。
また、上尾市観光協会では2023年に観光促進のためのオリジナルキャラクターを考案。人間型のキャラクター2人にそれぞれ「あっくん」「キラリ」、上尾丸山公園のワオキツネザルをモデルにしたキャラ「あっぽ」に決定しました。上尾市のオリジナルキャラクター「アッピー」とともに、今後は観光PRに活躍することになるでしょう。
JR上野駅から高崎線を使って35分とアクセスが良く、休日などに気軽に来られる観光スポットとして、皆さまをお待ちしています。上尾駅から徒歩2分の至近にある観光協会へも、ぜひ気軽にお越しください。
◆上尾市の概要
人口/229,929人(男113,543人、女116,386人)
世帯数/108,617世帯
(令和7年2月1日現在)
上尾市は、東京から35kmの距離にあり、埼玉県の南東部に位置しています。東は伊奈町と蓮田市に、南はさいたま市に、西は川越市と川島町に、北は桶川市と隣接しています。
昭和30年1月1日、上尾町、平方町、原市町、大石村、上平村、大谷村の3町3村が合併して上尾町になり、3年後の昭和33年7月15日の市制施行で上尾市が誕生しました。当時、人口は約3万7,000人でしたが、地理的条件の良さに国の高度経済成長政策も加わり、田園都市から工業都市、そして住宅都市へと変ぼうしました。
令和5年に市制施行65周年を迎え、人口は約23万人です。上尾市では、「みんなでつくる みんなが輝くまち あげお」を将来都市像と定め、新たな時代に向けたまちづくりに取り組んでいます。
(上尾市役所ウェブサイトより)